
ニューヨーク:国連は24日、イスラエルによるガザ地区ラファへの地上侵攻に警告を発し、100万人以上が避難しているパレスチナ自治区南部への侵攻は「虐殺につながりかねない」と述べた。
イスラエルは、ラファの隠れ家からハマス過激派を一掃し、そこに捕らわれているイスラエル人の人質を解放することを望んでおり、捕らえられたパレスチナ市民を避難させる計画を立てているという。
「ラファでの軍事作戦は、ガザでの虐殺につながりかねない。すでに脆弱な人道支援活動から(人々を)死の淵に追いやることにもなりかねない」と国連援助チーフのマーティン・グリフィス氏は言う。「この活動を維持するための安全保証、援助物資、スタッフの能力が不足している」
「国際社会は、ラファへの地上侵攻が危険な結果をもたらすことを警告してきました。イスラエル政府はこうした声を無視し続けることはできない」と声明で述べた。
米国、エジプト、イスラエル、カタールによるガザ停戦交渉は火曜日、イスラエルにラファへの侵攻を控えるよう求める声が高まる中、突破口を見出すことなく終了した。
国連事務総長のアントニオ・グテーレス氏は火曜日、記者団に対し、「人質解放と何らかの形での停戦交渉が成功し、ラファへの総攻撃が回避されることを心から願っている」と語った。
「それは壊滅的な結果をもたらすだろう」と述べた。
ハマスが支配するガザでの戦争は、ハマスの過激派が10月7日にイスラエルを攻撃し、イスラエルの集計によれば、1,200人を殺害、253人の人質を拘束したことから始まった。報復として、イスラエルはガザへの軍事攻撃を開始し、保健当局によれば、28,000人以上のパレスチナ人が死亡し、さらに数千人の遺体が廃墟の中で失われた恐れがあるという。
ガザの230万人の半数以上がラファに避難しており、その多くはエジプトとの国境フェンス際で、その場しのぎのテントで暮らしている。グリフィス氏は、彼らは “死を目の前にしている “と語った。
「食べるものもなく、医療もほとんど受けられず、寝る場所もなく、安全な場所もない。何週間も前から、人道的対応は壊滅的なのです」
ロイター