
パレスチナ自治区、ガザ地区:イスラエルは22日、ガザ南部のラファへの空爆を開始した。ラファには約140万人のパレスチナ人が避難しており、イスラエルは同市への侵攻を警告していた。
イスラエルとハマスの戦争を終結させる方法を模索する世界の大国は、今のところその糸口をつかめずにいる。それでも、22日には米国特使が休戦協定の成立を目指し、イスラエルに到着予定だった。
ハマスによる10月7日のイスラエル攻撃が引き起こした戦争における高い民間人の死亡率と深刻な人道的危機に国際的な懸念が高まっている。
国連によれば、4カ月以上にわたる激しい戦闘と空爆によって、ハマスが支配するガザの領土の大部分は壊滅、その住民約240万人は飢餓状態に追い込まれている。
ここ数週間、国際的な懸念はガザ最南部の都市ラファに集中している。そこでは、領土内の他の場所から非難してきた140万人以上の人々が、過密状態の避難所や仮設テントで暮らしている。
イスラエルの地上部隊がまだ進入していない最後の都市であるラファは、必要不可欠な救援物資が隣国エジプトを経由して入る主要な入口でもある。
イスラエルは、ハマスが来月のイスラム教のラマダン(断食月)開始までにガザに残された人質を解放しなければ、地上作戦をラファに拡大すると警告している。
この戦争は、ハマスが10月7日に攻撃を開始したことから始まった。イスラエルの公式発表を集計したAFPによると、イスラエルでは同日、民間人を中心に約1160人が死亡した。
イスラエルによると、ハマスの過激派は約250人を人質として拉致しており、そのうち130人はガザに残っている。
ハマスが運営するガザ保健省の最新の集計によると、イスラエルの報復作戦により、女性と子供を中心に少なくとも2万9313人が死亡したという。
ベニー・ガンツ戦時閣僚は、イスラエルのラファでの作戦は「住民の避難後」に開始されると述べた。しかし、同国政府は民間人をどこに避難させるかについての詳細を提供していない。
22日未明、AFPの記者はラファ、特にアル・シャブーラ地区で複数の空爆の音を聞いた。
ハマスが運営するガザの保健省は22日朝、夜間にガザ周辺で99人が死亡したと発表した。そのほとんどが女性、子供、および高齢者だったという。
アブデル・ラフマン・モハメド・ジュマーさんは、最近のラファへの攻撃で家族を失ったと語った。
「妻が道に倒れているのを見つけた」と彼は語る。「それから、一人の男が女の子を運んでいるのを見た。私は彼に駆け寄り……その子を抱き上げた。それは間違いなく私の娘だった」
彼は布に包まれた小さな遺体を抱いていた。
ホワイトハウスの中東・北アフリカ担当顧問を務めるブレット・マクガーク氏は、22日にイスラエルに到着する予定であった。これは、人質交換を進め、停戦を仲介するため米国の取り組みの一環であり、イスラエルはエジプトの次の目的地であった。
ハマス指導者イスマイル・ハニヤ氏もまた、会談のためにカイロに滞在していたと同グループは述べた。
イスラエルのガンツ氏は、会談では「人質の帰還に向けた新しい計画を推進する」努力が存在したと述べた。
「この方向で進展する可能性を示す、最初の兆しが見えている」
米国務省報道官のマシュー・ミラー氏は、米国は「人質を解放し、人道支援を行うための一時停戦を確保する合意を望んでいる」と述べたが、現在進行中の交渉の詳細については明言を避けた。
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、ハマスが壊滅し、残りの人質が解放されるまで軍は戦闘を続けると主張している。
イスラエル議会は21日、パレスチナ国家の一方的承認に反対するというネタニヤフ首相の提案を圧倒的多数で支持した。
この投票は、ジョー・バイデン米大統領政権と複数のアラブ諸国が、イスラエルとパレスチナ間の長期的な和平のための包括的な計画策定に取り組んでいるとワシントン・ポスト紙が報じた数日後に行われた。
計画の中には、パレスチナ国家樹立に向けた確固たるタイムラインが含まれていたと報じられている。
これとは別に、性的暴力と闘うイスラエルのグループによる報告書が提出された。10月7日のハマスの攻撃もまた、目撃者の証言、公開情報、機密情報、聞き取り調査に基づき、市民に対する組織的な性的暴行があったというものだ。
この報告書は、国連の人権専門家たちが、イスラエルによるパレスチナ人女性や少女に対する虐待の疑いについて、独立した調査を求めたのと同じ週に発表された。イスラエルはこの要請に対し、「卑劣で根拠のない主張」として拒絶した。
イスラエル当局は、武装勢力がその攻撃中に暴力的な性的暴行を行ったと繰り返し主張しているが、ハマス側はこれを否定している。
戦闘と混乱はガザの民間人向けの断続的な援助配送を停止させた。国境なき医師団(MSF)は、ラファの北にあるハーン・ユーニスではイスラエルの戦車がMSFの従業員とその家族が避難していた家屋に砲撃を行ったと述べた。
MSFのスタッフの親族2人が死亡、6人が負傷したとし、同組織は「可能な限り最も強い言葉で」この攻撃を非難した。
AFPの取材に対しイスラエル軍は「テロ活動が行われていると特定された建物に発砲した」と述べ、民間人に被害が及んだことを「遺憾に思う」と付け加えた。
同じ町で、別の病院も「砲撃」によって被害を受けたとパレスチナ赤新月社は述べた。
イスラエルは、ハマスの武装勢力が病院を含む民間インフラを作戦拠点として利用していると繰り返し主張しているが、ハマスはこれを否定している。
AFP