
カイロ:エジプトのサーミフ・シュクリー外務大臣は3日、エジプトが湾岸協力理事会(GCC) 諸国との強いつながりを維持することの重要性を強調した。
同大臣の発言は、リヤドで開催されたエジプトとGCC諸国の外相協議会に参加した際のものだ。
シュクリー氏は演説の中で、相互の関心事である重要な問題や、エジプトとGCC加盟国が共有する社会的・経済的な戦略的利益に取り組む上で、政治的協議の重要性が増していると指摘した。
また、地域の安定に向けて取り組み、ガザ地区で進行中の危機に対処するためには、当事者間の強固な関係が不可欠であると指摘した。
エジプト外務省のアフメド・アブ・ザイド報道官によると、サウジアラビアの首都での会談で、シュクリー氏は、ラファ市におけるイスラエルによる地上軍事作戦の悲惨な人道的影響と、そのような行動が地域の安全保障にもたらす脅威について警告した。
また、イスラエルに対し、ガザ地区への人道支援のアクセスを妨害するのをやめるよう求めた。
シュクリー氏はまた、イランが支援するフーシ派による紅海での国際海運への継続的な攻撃や、リビア、スーダン、シリア、ソマリアの最新情勢についてもGCC諸国の閣僚と協議した。
大エチオピア・ルネッサンス・ダムについては、エチオピアが近隣諸国とのプロジェクトの問題への取り組みに妥協を許さず、その姿勢がエジプトを交渉から撤退させたとシュクリー氏は指摘した。
GCCのジャーセム・アル・ブダイウィ事務総長は、ガザ停戦の実現やエジプトとスーダンのナイル川の水の安全保障の確保など、地域の課題に対処するためにはアラブ諸国が協力することが極めて重要であると述べた。