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原油価格、40ドルを突破

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05 Jul 2020 06:07:33 GMT9
05 Jul 2020 06:07:33 GMT9
  • 下半期の平均価格はさらなる高値の可能性

ファイサル・ファーク

ブレント原油はバレル当たり42.80ドルとほぼ20週ぶりの高値を付け、WTIもバレル当たり40.32ドルに上昇した。

6月のブレント価格の平均はバレル当たり40ドルで、今年上半期を通した平均と同程度となった。

OPEC+の生産削減により変動の大きかったマーケットが安定方向に向かったため、原油価格はこの2カ月間狭いレンジでの推移となっている。

今や4月に見られた様な価格下落は見られそうもないため、下半期の平均価格はさらに上がる可能性がある。

世界的な需要が回復し始め、フローティングストレージも減少し始めたため、石油輸出業は2020年後半を好調にスタートした。さらに、米国が発表した好調な経済・雇用データによるモメンタム上昇の勢いは、世界最大の経済力を持つと同時に世界最大の原油消費国である同国でのコロナウイルス感染急増に対する懸念を相殺して余りあるものとなった。

米国エネルギー情報局は、4週間ぶりに原油在庫が減少したと報告したが、依然として在庫量はこの時期の5年平均を15%上回る5億3350万バレルとなっている。米国の精製所は、ガゾリン需要が「大きくなる」とされている夏が控えているにもかかわらず、75.5パーセント程度での操業となっている。

中国の原油輸入は、ロックダウンの緩和後の製造業の購買担当者景気指数(PMI)の改善に連動した買いの増加を反映している。

このように世界的な製造関連データが前向きを示しているが、これはOPEC+の生産量削減がマーケットバランスを改善したことによるものと言える。

サウジアラビアは、生産削減へのコミットメントを達成するために先頭に立ってきた。2020年の後半に向けて明るい兆候が見えてきた。

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