
ロンドン:英国のアンドリュー・ミッチェル国務大臣は、米国、英国、イタリア、スイス、ドイツ、フィンランド、オランダ、オーストラリアは、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)に対する資金援助の停止を解除せず、近く発表される2つの報告書の評価を待つことになると述べた。
一方、スウェーデン、カナダ、欧州委員会は、パレスチナ難民救済事業機関への資金援助を再開することを決定した。
報告書は、国連内部調査と、10月7日の襲撃事件に少なくとも12人のUNRWA職員が関与していたとの疑惑をめぐり、政府から証拠を収集するために3月にイスラエルを訪れた元フランス外相のカトリーヌ・コロンナ氏によるものである。
UNRWAは、ガザでイスラエルの拘束から解放された職員の何人かが、イスラエル当局から圧力を受け、UNRWAがハマスと関係があり、職員がイスラエル攻撃に参加したと虚偽の発言をしたと述べた。
文書によると、数人のパレスチナ人UNRWA職員がイスラエル軍に拘束され、彼らが主張する不当な扱いと虐待には、激しい身体的打撃、水責め、家族への危害の脅しが含まれていたという。
報告書はさらに、”UNRWAの職員は拘束中、イスラエル当局から脅迫や強要を受け、UNRWAがハマスと関係があり、UNRWAの職員が10月7日の残虐行為に参加したなど、UNRWAに不利な虚偽の発言をするよう圧力をかけられた “と付け加えた。
コロンナ氏は3月下旬に予備調査結果を報告し、その1ヵ月後に最終報告書を提出する予定である。イスラエルが提示した証拠の妥当性は精査中である。
ミッチェル大臣は、UNRWAの資金援助に関して国際社会で分裂が起きていることを認めた。
彼は、イスラエルへの武器輸出を禁止するよう求める声について、 「英国政府の現在の判断は、イスラエルには国際人道法を遵守する能力と意思があるというものからです」と述べた。
一方、英国のキャメロン外務大臣は、イスラエルが毎日500台のトラックのガザ入りを許可するよう提唱している。
外務特別委員会のアリシア・カーンズ委員長は、イスラエル報道官エイロン・レヴィ氏が毎日100台のトラックによる援助強化を提案したことを受け、イスラエルへガザ地区への援助搬入を増やすよう英国が働きかけるよう求めた。