
アンマン:ヨルダンの反暴動警察は、首都アンマンにある厳重に警備されたイスラエル大使館に向かって行進しようとした数十人のデモ隊を殴打し逮捕した、と目撃者や住民が水曜日に語った。
2000人以上の抗議者が集まったこのデモの3日目の深夜、アンマンの裕福なラバエ地区にある大使館敷地内を襲撃しようとした数百人の怒れる群衆を、警棒を振り回す警察が押し返した後、衝突に見舞われた。
抗議者たちが連日集まるイスラエル大使館は、パレスチナ人とイスラエルとの間の暴力がエスカレートする時、反イスラエルの抗議活動の火種となってきた。
パレスチナ系住民の多いヨルダン国民の間では、熱量が高まっている。多くのデモ参加者がイスラム過激派ハマス支持のスローガンを唱えた。ヨルダン当局は、イスラエルによるガザ空爆作戦が、多くのヨルダン国民の間でハマス人気を拡大させるのではないかと警戒している。
「ハマスよ……ヨルダンのすべての国民はあなたの後ろにいる」とデモ隊は唱えた。
ハマスに対するイスラエルの執拗な空爆作戦は、ガザ当局によれば数万人の民間人の死者を出し、人口密度の高い飛び地の多くの部分を壊滅してしまった。
ヨルダンでは、10月7日にハマスの戦闘員がイスラエル南部に侵入し、イスラエルの集計によれば1200人を殺害、253人の人質を捕らえた。
ヨルダン当局は、平和的な抗議行動は許されているが、イスラエルに対する怒りを利用して大混乱を引き起こそうとしたり、イスラエル占領下のヨルダン川西岸地区やイスラエルとの国境地帯に到達しようとしたりする暴徒によるいかなる試みも容認しないと述べている。
アムネスティ・インターナショナルは先月、ヨルダン当局に対し、ガザのパレスチナ人への支持を表明したり、イスラエルに対するヨルダン政府の政策を批判したりしただけで数百人が逮捕されるという、徹底的な弾圧をやめるよう求めた。
多くのデモ参加者は、当局の不作為を非難し、ガザにいる同胞がイスラエルの軍事力だけに直面させられていると述べた。
ヨルダンはイスラエルと平和条約を結んでいるが、パレスチナ人の同胞の権利を裏切るものとして国交正常化を考える多くの国民の間では、広く不評を買っている。
ロイター