ベイルート 戦争モニターによれば、シリアのアレッポ州に対するイスラエルの空爆により、36人のシリア軍兵士を含む少なくとも42人が死亡した。
イスラエルは、2011年にシリアで内戦が勃発して以来、数百回に及ぶ空爆を行い、ダマスカスの同盟国であるヒズボラやパレスチナの過激派組織ハマスなどイランの支援を受けた勢力だけでなく、軍の拠点も攻撃対象としている。
イスラエルとハマスの戦争が10月7日に始まって以来、攻撃は増加しており、金曜日の攻撃は24時間で2回目であった。
「イスラエルの攻撃は、アレッポ空港に近い「レバノンのヒズボラのロケット弾発射基地」を標的にした、と英国を拠点とするシリア人権監視団は述べている。
レバノンのヒズボラの6人を含む42人が死亡」「36人の兵士が死亡」と報告し、イスラエルとハマスの戦争が始まって以来、イスラエル軍の攻撃によるシリア軍の犠牲者数としては最高となった。
国営通信SANAは軍関係者の話を引用し、「午前1時45分ごろ、イスラエル軍がアレッポ南東のアスリヤ方面から空爆を開始した」と報じ、「民間人と軍関係者」が死傷したと付け加えた。
エルサレムからAFPの取材に応じたイスラエル軍は、「外国メディアの報道についてはコメントしない」と述べた。
監視団はまた、アレッポ州の別の場所で親イラン派が支配する「防衛工場」を標的とした攻撃も報告している。
この攻撃は、ダマスカスの田舎でイスラエルによる攻撃が報告された数時間後に行われた。
シリアの国営メディアは、木曜日に「住宅を狙ったイスラエルの空爆」で「2人の市民」が死亡したと伝え、物的被害も報告した。
監視団によれば、首都の南、ヒズボラを含む親イラン武装勢力の拠点であるサイイダ・ゼイナブ地区が標的にされたという。
イスラエルによるシリアでの空襲は、隣国レバノンへのヒズボラの補給路を断とうとするものでもある。
イスラエルとハマスの戦争は、ガザを拠点とするパレスチナ武装勢力の前代未聞の攻撃から始まり、イスラエルの公式発表に基づくAFPの集計によれば、イスラエル国内で約1160人の死者(ほとんどが民間人)を出した。
ハマスが運営するガザの保健省によれば、イスラエルの報復作戦によって、ガザでは少なくとも32,623人が死亡した。
イスラエルは、ガザ紛争が始まって以来、ハマスの同盟国であるレバノンのヒズボラと、ほぼ毎日国境を越えて砲火を交わしている。
AFPの集計によると、レバノンでは10月以降、国境を越えた銃撃戦により、ヒズボラ戦闘員を中心に少なくとも346人が死亡したが、少なくとも68人の民間人も含まれている。
戦闘によってレバノン南部とイスラエル北部では数万人が避難しており、軍によれば兵士10人と民間人8人が死亡したという。
ヒズボラは少なくとも2013年以来、シリアの内戦で同盟国ダマスカスとともに戦い、同国で活動を続けている。
2011年の蜂起に対するシリア政府の残忍な弾圧は、50万人以上が死亡し、外国軍やジハード主義者を引き込んだ紛争を引き起こした。
火曜日、シリア東部のデイル・エゾール州への空爆で19人が死亡、そのほとんどがイラン革命防衛隊の顧問2人を含む親イラン派戦闘員であった。
世界保健機関(WHO)は、この攻撃で職員1人が死亡したと報告した。同機関は当初、誰が攻撃したのか明言しなかったが、イスラエルが攻撃したと非難した。
アメリカの国防当局者は、アメリカは当時「いかなる空爆も行っていない」と述べた。
イスラエルはシリアでの個々の空爆についてコメントすることはほとんどないが、イランがシリアでプレゼンスを拡大することは許さないと繰り返し述べている。
AFP