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米国、イランのフーシ派武装勢力向け武器押収、ウクライナに譲渡

米軍は火曜、フーシ派武装勢力に向け運航中であった、イランの武器輸送船から、押収した数千の小型兵器を、ロシア軍と対戦するウクライナに譲渡したと発表した。(AFP/ファイル)
米軍は火曜、フーシ派武装勢力に向け運航中であった、イランの武器輸送船から、押収した数千の小型兵器を、ロシア軍と対戦するウクライナに譲渡したと発表した。(AFP/ファイル)
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10 Apr 2024 12:04:30 GMT9
10 Apr 2024 12:04:30 GMT9
  • 武装勢力への「死の援助物資」運ぶ「無国籍」船から武器を押収、米中央軍発表 

サイード・アル・バタティ

アル・ムッカラー:米国は、イエメンのフーシ派武装勢力に向け運航中であった、イランの武器輸送船から、押収した数千の小型兵器を、ロシア軍と対戦するウクライナに譲渡したと、火曜に発表した。

米中央軍司令部(CENTCOM)によると、米国政府は木曜、ウクライナ軍の小型兵器を補充するため、5,000丁以上のAK-47、機関銃、狙撃銃、RPG-7ロケットランチャー、そして7.62mm弾薬50万発をウクライナ軍に譲渡した。

「これらの武器は、ロシアの侵攻からウクライナを守るのに役立つでしょう」と米軍は明らかにした。

この武器は、2021年5月から2023年2月にかけて、イランのイスラム革命防衛隊が、イエメンのフーシ派武装勢力に向け運航中の、4隻の「無国籍」船から押収された。

「米中央軍司令部は、同盟国や関連組織と共に、あらゆる合法的手段によって、イランの同地域での武装勢力援助を阻止することに全力を挙げています。われわれは、イランの不穏な活動に光を当て、阻止するために、できることは何でもします」と述べ、イランが世界と同地域の安全、およびこ米軍、外交官、市民、同盟国の人々の安全を損なおうとしている、と非難した。

イエメン大統領指導評議会のラシャド・アル・アリミ議長は、2023年2月、米国に対し、フーシ派との戦闘を支援するため、押収したイランの武器をイエメン軍に譲渡するよう要請した。

この要請は、ウォール・ストリート・ジャーナル紙が、アメリカが押収したイランの武器(数千丁のライフル、弾薬、対戦車ミサイルなど)をウクライナに譲渡することを検討していると報じてから、1週間後のことである。

「合法的な政府に引き渡すことを要求します。彼ら(アメリカ人)は、密輸の証拠を見せたいだけでしょう」とアル・アリミ議長は語った。

11月以来、フーシ派は紅海、バブ・エル・マンデブ海峡、アデン湾の民間船舶や海軍船舶に弾道ミサイルや無人偵察機を発射しており、イスラエルにガザ包囲網の緩和を迫るためだと主張している。

米国、イエメン政府、そして同地域の他の国々は、イランがフーシ派に武器を提供し、軍事的ノウハウと諜報活動で、民兵を支援している、と考えている。

フーシ派の攻撃を受けて、アメリカは紅海を運航する船舶保護の為、海軍機動部隊の連合軍を編成し、イエメン国内のフーシ派に対する攻撃を開始した。

火曜、米中央軍司令部は、イエメンで、2発のミサイル発射準備中の防空システムと、発射管理センターを破壊したと発表した。

フーシ派が、紅海の国際船舶に向けて発射したドローンも迎撃された。

フーシ派は日曜に、「M/VHope Island」を護衛していたアメリカ主導の連合軍艦船に向けて弾道ミサイルを発射した。

「米軍、連合軍、民間船舶の負傷者や被害は報告されていない。連合軍艦船と『M/VHope Island』に対するミサイル発射はこれで5回目である」と同司令部は発表した。

フーシ派は月曜、西部のホデイダ州アルハワク地区での米英軍の攻撃で男性が負傷し、自宅が破壊されたと発表した。

一方、フーシ派は、数千人のイエメン人教師を代表する組織であるイエメン教師クラブ(Yemeni Teachers Club)の代表、アブ・ザイド・アル・クマイム氏(Abu Zaid Al-Kumaim)を、給与支払い要求をめぐって誘拐し、6ヶ月以上拘束していたが、解放した。

フーシ派は10月、アル・クマイム氏をサナアの自宅から連れ去った。同氏は、給与を要求する為、数千人の教師にストライキを起こすよう促した。

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