
エルサレム:パレスチナ人のための重要な国連援助機関は、イスラエル住民が広大な敷地の端に放火したため、東エルサレムにある本部を閉鎖した。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のフィリップ・ラザリーニ代表は、ソーシャルメディア「X」への投稿で、適切な治安が回復するまで閉鎖することを決定したと述べた。ラザリーニ局長は、木曜日の事件はこの1週間で2度目だと述べた。
「これは言語道断だ。またしても国連職員の命が深刻な危険にさらされた」
「国連職員と施設を常に確実に保護することは、国としてのイスラエル国家の責任である」と述べた。
This evening, Israeli residents set fire twice to the perimeter of the UNRWA Headquarters in occupied East Jerusalem.
— Philippe Lazzarini (@UNLazzarini) May 9, 2024
This took place while UNRWA and other UN Agencies’ staff were on the compound.
While there were no casualties among our staff, the fire caused extensive damage… pic.twitter.com/ZqHFDNkiWC
UNRWAは、イスラエル建国と前後する1948年の戦争で故郷を追われ、あるいは逃れたパレスチナ難民に対処するために設立された機関であり、長い間イスラエルの敵意の的となってきた。
ガザとの戦争が始まって以来、イスラエル当局は、ガザのイスラム主義運動ハマスと共謀しているとして、この機関の閉鎖を繰り返し要求してきた。
イスラエルは、1967年の戦争で占領した東部も含め、エルサレム全域を不可分の首都とみなしている。
ラザリーニ氏によれば、事件発生時にスタッフがいたが、死傷者はなかったという。しかし、屋外のエリアは炎によって被害を受け、救急隊の対応に時間がかかった後、スタッフによって消し止められた。
イスラエル警察からのコメントはない。
ラザリーニ氏によると、イスラエル人のグループは過去2ヶ月間、UNRWA施設の外で定期的にデモを行っており、今週は職員や施設内の建物に石が投げつけられたという。
ラザリーニ氏の投稿に共有された映像では、敷地内の端にある建物の近くで煙が上がっているのが見える一方、唱和や歌声が聞こえている。
武装した男たちを連れた群衆が、「国連を焼き払え」と唱えながら施設の外にいるのが見える、とラザリーニ氏は語った。
ロイター