
ベイルート:シリアのイラクやヨルダンとの国境にある無人地帯で、何千人もの人々が孤立したキャンプに取り残されている。
避難者であるハレドさんは、ルクバンに到着したとき、数週間以内に故郷に帰ることを望んでいた。
ダマスカスはめったに援助を受け入れず、近隣諸国は国境を閉鎖している。
「私たちは3つの国に挟まれています」とハレドさん(50)は言った。
「国境が封鎖されているため、ヨルダンやイラクに逃げることもできない」と彼は付け加えた。
このキャンプは、シリアで戦争が続いていた2014年、ダーイシュと政権による砲撃から逃れ、ヨルダンへの横断を希望する絶望的な人々のために設立された。
ピーク時には10万人以上が収容されていたが、特に2016年にヨルダンが国境側をほぼ封鎖した後は、その数は減少している。
それ以来、多くの人々が飢えや貧困、医療の欠如から逃れるために政権支配地域に戻っている。国連はまた、シリア・アラブ赤新月社の協力を得て、自発的な帰還を促している。
最後の国連人道支援隊がキャンプに到着したのは2019年のことで、国連は当時のキャンプの状況を「絶望的」と表現した。
現在、約8000人の住民が泥レンガの家に住み、食料や基本的な物資は高値で密輸されている。
住民によれば、1ヶ月ほど前に政権の検問所がキャンプへの密輸ルートを封鎖したため、そうしたわずかな物資さえも枯渇する危険性があるという。
AFP