
ジェニン:イスラエル軍によるヨルダン川西岸地区ジェニンへの2日間にわたる空襲で、少なくとも12人のパレスチナ人が死亡したと、保健当局とAFP通信が木曜日に伝えた。
特派員によると、イスラエル軍は木曜日未明、同市の難民キャンプで急襲を行い、市中心部の近隣で覆面をした武装集団と銃撃戦を行った後、同市から撤退した。
ラマッラーのパレスチナ保健省によれば、イスラエル軍は火曜日の朝から始まった戦闘で、4人の子供を含む12人を殺害し、25人を負傷させたという。
パレスチナの公式通信社Wafaと国境なき医師団は、ジェニンのハリル・スレイマン政府病院の外科医ウサイード・ジャバリーン氏が火曜日に殺害されたと報告した。
AFP特派員は木曜日、病院の死体安置所で5人の遺体を見た。
学校の教師と学生も死者の一人であったと、Wafaは病院長のウィッサム バクル氏の言葉を引用して報じた。
銃声が鳴り響く中、遺体の何体かは旗に包まれ、武装した過激派を含むパレスチナ人の群衆に混じって通りを運ばれた。
アッバス・パレスチナ大統領とハマス・パレスチナ武装勢力は、この襲撃を非難した。
イスラエル軍は水曜日、部隊が「武装した男たちと銃撃戦を交わし、爆発物を投げつけたテロリスト2人を含む多数のテロリストを殺害した」と発表した。
軍は、昨年のイスラエル民間人襲撃事件への関与が疑われているアーメド・バラカットさんの家を急襲したと述べた。
メイル・タマリさん(32歳)は2023年5月、占領下のヨルダン川西岸にあるユダヤ人入植地の入口で殺害されたと、当時、衛生兵と軍当局者が発表した。
ジェニンは長い間パレスチナ武装勢力の拠点であり、イスラエル軍はこの街と隣接するキャンプで日常的に襲撃を行っている。
イスラエルが1967年から占領しているヨルダン川西岸では、1年以上前から暴力が急増しているが、特に10月7日にイスラエルとハマスの戦争が勃発して以来、その傾向が顕著になっている。
パレスチナ当局によれば、ガザ紛争が勃発して以来、少なくとも518人のパレスチナ人がイスラエル軍や入植者によって殺害されている。
AFP通信がイスラエルの公式発表から集計したところによると、同じ期間にヨルダン川西岸地区では、パレスチナ人による攻撃で少なくとも12人のイスラエル人が死亡している。
AFP通信が集計したイスラエルの公式発表によると、10月7日にハマスがイスラエルに対して行った前例のない攻撃により、1,170人以上(そのほとんどが民間人)が死亡して以来、ガザ地区では7カ月以上にわたって戦争が続いている。
イスラエルの報復攻撃によって、ガザでは少なくとも35,709人が死亡している。
時事通信