
イタリア、バリ G7首脳は金曜日、イタリアでの協議の終わりに声明を発表し、戦争で荒廃したガザで、国連パレスチナ難民救済機関が妨げられることなく活動できるようにする必要があると述べた。
「国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)をはじめとする国連機関や組織の物資配給ネットワークが、援助を最も必要とする人々に援助を届け、その使命を効果的に果たすことができるようにすることが極めて重要であることに、我々は同意する」と、G7諸国は述べた。
そして、すべての当事者に対し、ガザで支援を必要としている市民、特に女性や子どもたちのために、「人道支援物資の迅速かつ円滑な通行」を促進するよう求めた。
「国際人道法に合致し、ラファ検問所を含むすべての関連する陸上の検問所、アシュドド港を含む海上輸送ルート、そしてガザ全域を通じて、あらゆる形で完全、迅速、安全、かつ妨げのない人道的アクセスを確保することは、依然として絶対的な優先事項である」と、彼らは述べた。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は、ガザへのほぼすべての援助を調整しているが、イスラエルが、戦争の発端となった前代未聞の10月7日のハマスの攻撃に関与したとして、13,000人のガザ職員のうち約12人を非難した1月以来、危機に陥っている。
そのため、最大の援助国であるアメリカを含む多くの政府がUNRWAへの資金援助を停止し、ガザでの援助活動を脅かした。
フランスのカトリーヌ・コロンナ元外相が率いるUNRWAの独立審査委員会は、いくつかの「中立性に関連する問題」を発見したが、イスラエルはまだ主な申し立ての証拠を提出していないと述べた。
G7首脳は声明案の中で、9ヶ月目に入ったハマスとイスラエルの戦争における「受け入れがたい数の民間人犠牲者」への懸念を繰り返した。また、停戦と人質解放の取り決めを支持した。
ガザ戦争は、ハマスが10月7日にイスラエル南部を攻撃した後に始まり、イスラエルの公式発表に基づくAFPの集計によると、民間人を中心に1,194人が死亡した。
また、武装勢力は251人の人質を奪った。このうち116人がガザに残っているが、軍は41人が死亡したと発表している。
ハマスが支配するガザの保健省によると、イスラエルの報復攻撃によって、ガザでは少なくとも37,266人が死亡した。
AFP