
エルサレム:イスラエルがガザへの援助を拡大するため、重要なルートでの戦闘を一時停止すると発表した数日後も、包囲されたパレスチナ領土の混乱は、灼熱の夏の中、重要な物資は積み上げられ、配給されないままになっている。
8ヶ月以上にわたる戦争は、ガザ地区の悲惨な人道的状況を引き起こし、国連は繰り返し飢饉の警告を発している。
赤十字国際委員会のラファ検問所主任であるウィリアム・ションバーグ氏は、ラファ市を「ゴーストタウン」と表現した。
「ゴーストタウンとは、人影がほとんどなく、破壊が激しく、この9ヶ月の間にガザで起きた悲劇の象徴のようなものだ」
国連食糧機関は、援助隊がガザ内で “自暴自棄になった人々 “に略奪されていると述べた。
ガザに住む240万人の人々の絶望は、戦闘が激化するにつれて高まっており、援助物資を届けることができないとの警告を各機関から発している。
イスラエルは、物資を受け入れ、援助を強化するよう各機関に要請している。
国連人道問題調整事務所(OCHA)はブリーフィングで、「治安の崩壊は、ガザで働く人道支援要員と活動をますます危険にさらしている」と述べた。
「戦闘と同時に、犯罪行為や窃盗・強盗の危険性が、重要な場所への人道的アクセスを事実上妨げている」
しかしイスラエルは、何百台もの援助物資のトラックをガザ南部に入れることを許可しており、援助物資が山積みになっている理由をめぐって国連と非難を交わしているという。
イスラエルは、ケレム・シャローム検問所のガザ側に並んだコンテナや、備蓄を増やすために到着するトラックの空撮映像を公開した。
ガザでは市民秩序が崩壊しており、国連は火曜日以来、ケレム・シャロームから物資を受け取ることができず、重要な援助が宙に浮いたままになっているという。
AFP