
ワシントン:米国防総省が金曜日に発表したところによると、米国の仮設援助桟橋が、高波のため再びガザ海岸から撤去され、イスラエルの港に曳航されることになった。
5月中旬に設置されて以来、天候のために桟橋が海岸から取り外されるのは3度目であり、ガザに到着した後の支援物資の分配も困難に直面している。
「今週末は海面が高くなることが予想されるため、中央司令部はガザに停泊していた仮設桟橋を撤去し、イスラエルのアシュドッドまで牽引する予定です」と、国防総省のサブリナ・シン副報道官が記者団に語った。
国防総省のサブリナ・シン副報道官は記者団に対し、中東を担当する軍司令部のことを指して、「桟橋の再設置の日程は決まっていない」とし、「司令官は週末にかけて海上の状況を引き続き評価する」と述べた。
桟橋は5月中旬に初めてガザ海岸に固定されたが、その月の後半に悪天候で損傷し、修理のために取り外さざるを得なかった。
その後、6月7日に再接続されたが、予想される高波から守るため、6月14日にアシュドッドに移された。
桟橋が稼動しているときは、海岸に大量の援助物資を運ぶのに使われている。
「5月17日以来、中央司令部は、人道支援団体による配布のため、8831トン(約1940万ポンド)以上の人道支援物資の陸上への輸送を支援してきた」とシン報道官は述べた。
しかし、配布には問題があり、国連世界食糧計画(WFP)は今月初め、治安状況を見極めるため、桟橋経由で届く支援物資の配送を一時停止した。
イスラエルが近くで軍事作戦を実施し、4人の人質を解放したものの、ハマスが運営するガザの保健省によれば、270人以上のパレスチナ人が死亡したという。
その結果、援助物資が陸上で搬入されるマーシャリング・ヤードに山積みになっている。
「まだ若干のスペースはありますが、今現在、大半はかなり埋まっていると言えるでしょう」とシン氏は言う。
ガザは、ハマスが10月7日に前例のないイスラエル攻撃を行い、イスラエルの数字に基づくAFPの集計によると、1,195人(ほとんどが民間人)の死者を出した後に勃発した戦争に苦しんでいる。
武装勢力は人質も拉致し、うち116人がガザに残っているが、軍は42人が死亡したと発表している。
ガザの保健省のデータによると、イスラエルの報復攻撃によって、少なくとも37,765人が死亡した。
AFP