
モスクワ: ウラジーミル・プーチン大統領は、シリアのアサド大統領とモスクワで会談し、ロシアの指導者が中東における「エスカレーション」と評する問題について協議した。
水曜日深夜の会談は、2015年の内戦時に軍事介入によってアサド政権を救ったロシアが、シリアとトルコ間の緊張緩和においての仲介役を目指し行われた。
昨年3月以来となる両首脳の会談は、トルコのエルドアン大統領がトルコ・シリア間の関係正常化に向け、3首脳が会談する可能性を示唆した後に実現した。
「バッシャール・アサド大統領が、トルコとの関係改善に向けて一歩を踏み出すのなら、われわれも同じようなアプローチで答えるだろう」とエルドアン大統領は語った。
トルコはもともと、2011年にシリアの内戦が平和的なデモ隊への暴力的な弾圧によって勃発したとき、アサド政権の打倒を目指しており、アサド大統領の退陣を求める反政府勢力を支援していた。
しかし最近になって、トルコは2019年にエルドアン大統領がシリア北部に「テロ回廊」と呼ぶものができるのを防ぐことに重点を移している。エルドアン氏は以前から、シリア政府がシリア難民の安全かつ自発的な帰還の確保に取り組んでいるため、アサド氏との関係を再考する可能性があると述べてきた。
トルコは2016年以来、クルド人民兵、ダーイシュ・グループの聖戦士、アサド大統領に忠誠を誓う武装勢力を標的に、シリアで一連の攻撃を開始している。
シリアの親トルコ勢力は現在、国境沿いの2つの広大な地域を支配している。
AFP