
ガザ地区:水曜日のテヘラン空爆によるハマス指導者イスマイル・ハニヤ氏の殺害は、戦争で疲弊したガザ地区住民にとって 「雷鳴 」のようなもので、イランが 「ハニヤ氏を守る 」ことができなかったことに落胆の声も聞かれた。
「このニュースは雷のようなもので、信じられない」と、中心都市デイル・アル・バラに住む35歳のワエル・クダイさんは語った。
水曜日、ハマスとイラン革命防衛隊は、ハニヤ氏がイスラエルの空爆によりテヘランで死亡したと発表した。
彼は火曜日に行われたペゼシュキアン大統領の就任宣誓式に出席するためにイランの首都を訪れていた。
「カタールは10ヶ月間ハニヤ氏を守ることができたが、イランは数時間でさえ彼を守ることができなかった」と、同じくデイル・アル・バラ在住のユセフ・サイードさん(40)は語った。
ラマッラーにある民間施設の職員、ホッサム・アブデル・ラゼクさん(45)は、ハニヤ氏の殺害は「パレスチナ人の血は安い」ことを示したと語った。
「イランでイスマイル・ハニヤが暗殺されたことは、われわれパレスチナ人に庇護者がいないこと、われわれの血は安いこと、アラブ・イスラム国家がわれわれをアメリカとイスラエルに売り渡したことを証明している」と述べた。
パレスチナの諸派は一方、ハニヤ氏の殺害に抗議するため、水曜日にヨルダン川西岸地区全域でゼネストとデモ行進を呼びかけた。
ラマッラーでAFP記者は、ストライキの呼びかけに応じ、政府庁舎から職員が退去するのを目撃した。
AFPのカメラマンは、ヨルダン川西岸地区のいくつかの都市で、閉店した店舗や退勤する従業員を目撃した。
ガザ地区のパレスチナ人数人は、ハニヤ氏の殺害方法について「殉教」を成し遂げたと述べた。
イスラエル軍が今週、大規模な地上攻撃を終結させ、数万人が避難したハーン・ユーニス南部のムハマド・ファルワナさん(38)は、「これはパレスチナ人なら誰もが望むことだ」
「ハニヤ氏は、自分の子どもや孫を同じ道を歩ませる人だった」
6月、ガザ地区北部のアルシャティ難民キャンプで、イスラエル軍の空爆によりハニエ氏の家族10人が死亡した。
4月、ハニヤ氏は3人の息子と4人の孫をガザ中心部でのイスラエル軍の空爆で失った。
ハニヤ氏は当時、10月7日の戦争勃発以来、約60人の家族が殺されたと語った。
イスラエルの公式発表に基づくAFPの集計によると、イスラエルに対するハマスの前代未聞の攻撃により、民間人を中心に1,197人が死亡した後に戦争が始まった。
イスラエルによるハマスへの報復作戦により、ガザでは少なくとも3万9400人が死亡している。ハマスが支配するガザの保健省によると、同省は民間人と武装勢力の死亡者数の詳細を明らかにしていない。
AFP