
カイロ/エルサレム:ガザ停戦と人質の交渉担当者は土曜日、カイロで新たな妥協案について話し合い、イスラエルとハマス間の溝を埋めようとした。
パレスチナ保健当局によると、イスラエル軍のガザ攻撃により、土曜日には50人が死亡した。過去48時間の敵対行為による犠牲者は、戦闘が続く道路に横たわっていたり、瓦礫の下敷きになっていると当局は述べた。
ハマスの代表団が土曜日に到着し、イスラエルと仲介国エジプト、カタール、アメリカとの主要な協議で出てきた提案を検討するため来ている、とエジプトの治安筋2人が語った。
カタールのシェイク・モハメド・ビン・アブドゥルラフマン・アル・サーニ首相も出席する予定である。
イスラエルによるガザでの壊滅的な軍事作戦を終結させたり、戦争の引き金となった10月7日の攻撃でハマスに奪われた人質を解放したりするための突破口は、数ヶ月に及ぶ会談でも見つからなかった。
エジプトの情報筋によると、新しい提案には、主要地域の安全確保方法やガザ北部への人々の帰還など、未解決の点についての妥協が含まれているという。
しかし、イスラエルがガザとエジプトの国境にある、いわゆるフィラデルフィア回廊の支配権を保持しなければならないと主張していることなど、重要な対立点についての打開の兆しは見られなかった。
ハマス側は、イスラエルが以前会談で合意したことを反故にしていると非難しているが、イスラエル側はこれを否定している。同グループは、米国は誠実に調停していないと述べている。
イスラエルでは、ベンヤミン・ネタニヤフ首相が、イスラエル軍がガザとエジプトの国境沿いに駐留しなければならないかどうかをめぐって、イスラエルの停戦交渉官と角突き合わせている。
調停に詳しいパレスチナ政府関係者は、協議の結果を予測するのは時期尚早だと述べた。「ハマスがそこにいるのは、調停者とイスラエル政府高官との協議の結果について、また、ネタニヤフ首相の交渉成立に対する姿勢の変化を示唆するに足るものがあるかどうかについて話し合うためだ」と同高官は語った。
蔓延する病
戦争の継続は、ガザの230万人の窮状を悪化させ、そのほぼ全員がテントや廃墟の中の避難所でホームレスとなり、栄養失調や病気が蔓延し、残っているイスラエルの人質の命を危険にさらすことになる。
イスラエルの集計によれば、10月7日の攻撃で1,200人が死亡した。イスラエルによるガザ攻撃で4万人以上が死亡したとパレスチナ保健当局は発表している。
国連人道問題調整事務所(OCHA)は金曜日の最新情報で、7月にガザに入った食糧援助の量は、イスラエルが完全包囲を敷いた10月以降で最低の部類に入ると述べた。
OCHAによると、7月にガザ北部で急性栄養失調に陥った子どもの数は5月の4倍であった。
世界保健機関(WHO)は金曜日に、生後10ヶ月の赤ちゃんがポリオで麻痺したと発表した。
イランは、先月ハマスの指導者イスマイル・ハニヤ氏が自国領土で暗殺されたことへの報復を検討している。
一方、統合参謀本部議長であるC.Q.ブラウン米空軍大将は、イランを予告なしに訪問した。
予告なしの訪問
イスラエルに対するイランの攻撃の脅威に備えるためである。
10月7日以来、イスラエルとイランに支援されたヒズボラとの間の戦闘は、レバノン南部とベカーへのイスラエル軍の攻撃や、イスラエル北部へのヒズボラのロケット砲発射など、最近激化している。