ラバト:高アトラス山脈で発生したモロッコの大地震から1年が経過したが、政府の発表によれば、55,000戸の家屋のうち、再建されたのはわずか1,000戸に過ぎず、数千人が夏は酷暑、冬は凍えるような寒さの中でテント生活を続けている。
マグニチュード6.8の地震は、1960年以来モロッコで最も大きな被害をもたらし、2023年9月8日に発生し、2,900人以上が死亡、重要なインフラが損壊した。アマジ語を話すアトラス山脈特有の伝統的な泥レンガや石造り、荒木造りの家屋を持つ多くの集落が破壊された。
先週、地震の震源地であるタラット・ン・ヤクーブの地元の人々は、復興のペースの遅さに抗議し、援助配分の透明性を高め、貧困地域のインフラや社会サービスへの投資を増やすよう要求した。
副大臣の声明によると、現在までのところ97%の世帯が政府からの段階的な復興支援を受けており、6万3800世帯が毎月2500ディルハム(255ドル)の支援を受けているという。
全体として、モロッコは今後5年間で、インフラのアップグレードを含む地震後の復興計画に1200億ディルハムを費やす予定である。
Policy Center for the New Southの調査によると、地震による経済損失は、2023年のモロッコのGDPの0.24%、30億ディルハムを占める。
ロイター