
カイロ:ハマス(イスラム主義グループ)の指導者とパレスチナ大統領マフムード・アッバース氏のファタハ運動が水曜日、カイロで新たな協議を行い、ガザ地区での戦闘後の協力計画について協議したとハマスの当局者がロイター通信に語った。
この会談は、7月に両グループが中国で会合を開き、ガザ地区と占領下にあるヨルダン川西岸地区のためのパレスチナ統一政府樹立に向けた合意に達して以来、初めての会談となる。
また、この会談は、2007年にハマスがファタハとの短期間の紛争でガザ地区の支配権を掌握した際に深刻化した分裂を修復するための、長期にわたる、そしてこれまでは成功していない取り組みの一環でもある。
ハマス代表団は、カタールを拠点とするハマス副代表で首席交渉官のハリール・アル=ヘイヤ氏が率いていると、ハマスの報道官タヘル・アル=ノノ氏が述べた。
パレスチナ当局者は、ファタハ代表団はファタハ副代表のマフムード・アル=アルール氏が率いていると述べた。ファタハからの即時のコメントはなかった。
「この会合では、イスラエルのガザ地区侵略と、パレスチナの目的が直面する課題について話し合われる」とノノ氏は述べた。
1年前に始まったイスラエルとハマスの間の戦争が終結した後のガザ地区の統治問題は、パレスチナ人が直面する最も厄介な問題のひとつである。
2023年10月7日にハマスが主導したイスラエル南部のコミュニティへの攻撃を受けて、イスラエルはガザ地区のハマスを一掃するための軍事作戦を開始したが、イスラエルは戦後の行政にハマスが参加することを排除している。
また、イスラエル占領下のヨルダン川西岸地区を部分的に統治するアッバス議長率いるパレスチナ自治政府にも、その任務を遂行する能力はないとしている。
パレスチナの各派は、和平後の計画は自分たちの内部問題であり、イスラエルの条件は受け入れないとしている。
国境検問所
和平交渉に詳しいパレスチナ政府高官は、統一政府が合意に至らない場合、各派はガザ地区を統治し、国境検問所の管理を支援する委員会を結成しようとする可能性があると述べた。
提案された委員会の具体的な形や責任範囲については依然として不明であると、匿名を希望する関係者は述べた。
エジプト治安当局者は、エジプトは5月以来閉鎖されているガザとの国境の出入国管理の仕組みについて、双方が合意するよう促していると述べた。
カイロは、国境にパレスチナ人の存在を再確立する必要があると主張している。現在行き詰まっているより広範な停戦交渉と並行して、米国と国境に関する計画について協議している。
5月以前は、ラファ検問所はイスラエルが直接管理していない唯一のガザ地区の検問所であった。人道支援物資の搬入や医療避難民の退避のための重要な出入り口となっていた。
エジプトとイスラエルが厳しく管理していたものの、ラファはガザ地区の230万人の住民にとって唯一の外の世界への玄関口であった。
ロイター