• レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、イスラエルのガザ地区における行動は「ジェノサイド」であり、「人類の恥」であると繰り返し主張した
• エルドアン大統領は、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相を「ガザの虐殺者」と呼び、ナチス・ドイツのアドルフ・ヒトラーと比較した

ティラナ：トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領は、セルビアも訪問するバルカン半島歴訪の最初の訪問地であるアルバニアのティラナに到着し、イスラエルに対する攻撃を再開した。

ガザ地区におけるイスラエルの行動は「ジェノサイド」であるという主張を繰り返し、アルバニアのエディ・ラマ首相との共同記者会見で、それを「人類の恥」と非難した。

「国際社会は、恒久的な停戦を早急に保証し、イスラエルに必要とされる圧力をかけるために全力を尽くさなければならない」と付け加えた。

「ガザ地区でこの1年間にわたって続いているジェノサイドは、人類全体の共通の恥である」とも述べた。

AFP通信がイスラエルの公式発表を基に集計したところによると、2023年10月7日のイスラエルに対するハマスの攻撃により、1,206人が死亡した。その大半は民間人であった。

ハマスが実効支配するガザ地区の保健省によると、戦争開始以来、ガザでは42,065人が死亡しており、その大半は民間人である。国連は、この数字は信頼できると述べている。

エルドアン大統領はイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相を「ガザの虐殺者」と呼び、ナチス・ドイツのアドルフ・ヒトラーと比較した。

「ネタニヤフ政権が主導する侵略は、今やその地域を超えて世界の秩序を脅かしている」と彼は述べた。

木曜日、エルドアン大統領はエディ・ラマ首相とともにティラナの大モスクを落成した。

バルカン半島最大のイスラム教礼拝所であるこのモスクは、最大1万人を収容できる。トルコからの資金提供により、総工費は3000万ユーロ（約38億円）に上る。

トルコはアルバニアにおける主要な雇用主でもある。エルドアン大統領が2月に述べたところによると、600社を超えるトルコ企業がアルバニアで事業を展開しており、1万5000人以上の労働者に雇用を提供している。

また、アルバニアへの5大外国投資国の一つであり、35億ドル（32億ユーロ）を投資しているとエルドアン氏は述べた。

NATO加盟国である両国は軍事的にも緊密な関係にあり、トルコはティラナにバイラクターTB2無人機を供給している。

今回の外遊の第2段階として、エルドアン氏はアルバニアからセルビアを訪問し、ベオグラード空港ではセルビアのアレクサンダル・ヴチッチ大統領が出迎えた。

2017年、エルドアン氏がベオグラードを歴訪した際、トルコは外交の復活を果たした。

セルビアにおける5世紀にわたるオスマン帝国の存在は、伝統的にベオグラードとアンカラの関係に大きな影響を与えてきた。

また、トルコとセルビアの旧分離独立州であるコソボとの歴史的なつながりも、緊張の要因となっている。

コソボは2008年に独立を宣言したが、ベオグラードはこれをいまだに承認していない。

2017年のエルドアン大統領の訪問により、セルビアとの関係は修復されたと、ベオグラードのアナリスト、ヴク・ヴクサノヴィッチ氏はAFPに語った。

しかし、トルコが昨年、無人偵察機をコソボに売却した際には、セルビアは「容認できない」と激怒した。

しかし、ヴクサノヴィッチ氏は、この問題はまだ解決できると主張した。

「今回の訪問の最後に軍事協定が結ばれても驚きません」と彼は述べた。

彼は、金曜日にベオグラードで行われる会談では、「軍事協力、トルコ企業の立場、そしてベオグラードがアンカラにコソボへの支援を控えるよう説得する試み」に焦点が当てられるだろうと予想した。

両国の関係改善は比較的新しいが、両国の経済的な結びつきはすでに強固である。

トルコ・セルビア経済協議会はトルコのアナドル通信社に対し、セルビアへのトルコからの投資は過去10年間で100万ドルから4億ドルへと急増したと述べた。

セルビアへのトルコからの輸出額は、2020年の11億4000万ドルから2022年には21億3000万ドルに増加したと、セルビア政府の公式統計が伝えている。

トルコからの観光客もセルビアにとって重要であり、ボスニアからの観光客に次いで2番目に多い。

AFP