
ガザ市:木曜日、イスラエル軍がジャバリア難民キャンプに迫る中、ガザ北部では激しい爆撃により民間人が避難した。
「爆撃は止んでいません。毎分、砲弾やロケット弾が飛んできて、建物や動いているものすべてに命中しています」と、木曜日にジャバリアキャンプからガザ市に避難したアリー・ナスルさん(35)はAFPに語った。
彼女によると、空爆による負傷者は救助できない状態だという。
「救急車は1台も到着せず、負傷者の手当てをする者もいない。地面に数十人が横たわっている」とナスルさんは語った。
週末にジャバリアを包囲したと発表したイスラエル軍は火曜日、新たな避難命令を発令し、住民にキャンプと周辺のジャバリア地区全域からの退去を命じた。
1年間にわたる空爆と激しい戦闘にもかかわらず、アナリストらはハマスが再編成中であると指摘している。
ガザの民間防衛機関は、ジャバリアの負傷者や死者へのアクセスは現在、複雑かつ危険すぎるため不可能であると述べた。
「多くの報告が我々のチームに寄せられているが、残念ながら、その地域がレッドゾーンであるか、あるいはイスラエル軍がその地域を標的にしているため、我々もアクセスできない」と、木曜日にAFPの取材に応じた民間防衛機関のマフムード・バサル報道官は語った。
水曜日にジャバリアにいたAFP通信のカメラマンは、かつて建物が建っていた場所に、かつての住民の持ち物の破片が散らばった瓦礫の山がそびえ立っているのを目撃した。
数人の人が交代で、家具から拾った壊れた板でつくった即席の添え木で足を固定した女性を、徒歩でキャンプの外まで運び出した。
イスラエル軍は木曜日、「戦車隊に向かって対戦車ミサイルを発射した者を含む」50人以上のパレスチナ人戦闘員を「排除」し、「AK-47、RPG、弾薬を含む大量の武器を発見した」と発表した。
バサル氏によると、イスラエル軍によるこの最新作戦で、これまでにジャバリアだけで少なくとも140人が死亡したという。
また、ガザ市も木曜日にリマル地区を含む地域で激しい砲撃に遭ったと、国防省が報告した。
バサル氏は、避難民のパレスチナ人が収容されているリマル診療所が攻撃を受け、少なくとも2人が死亡、多数が負傷したと述べた。
かつてガザ最大の医療施設であったアル・シファ病院の救急医、アムジャド・アリワ氏は、爆撃後に負傷者が次々と運ばれてきたと語った。
「負傷者の大半は子供や女性で、やけどを含む深刻な傷を負っている」とAFPに語った。さらに、「負傷者の数は多く、我々の資源は限られている」と付け加えた。
同氏は、医療チームは「最も基本的な医療用品や必需品さえも持っていない」と述べ、戦争開始以来、ガザ北部を特に厳しく襲っている物資不足を指摘した。
人道支援団体は、現在の軍事作戦によってもたらされた厳しい状況が、自分たちの活動を制限していると訴えている。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の広報担当であるルイーズ・ウォータリッジ氏は木曜日、「人々は行き場を失い、ガザ地区の人道的空間は縮小し続けている」と述べた。
同氏は、10月8日から10日にかけて「118件の攻撃がこの地域に影響を与えたが、9月には同地域で記録された事件は合計140件だった」と述べた。
さらに、ジャバリア難民キャンプがこれらの攻撃の最大の被害を受け、80件の被害があったと付け加えた。
ガザ地区での戦闘は、昨年10月7日にハマスが攻撃を仕掛けたことがきっかけとなり、イスラエルの公式発表を基にしたAFPの集計によると、人質として殺害された人や捕虜として死亡した人を含め、1,206人(大半は民間人)が死亡した。
イスラエルの報復軍事攻勢により、ガザ地区では4万2065人が死亡した。その大半は民間人である。
この数字は、ハマスが運営するガザ地区の保健省が発表したもので、国連は信頼できる数字であると述べている。
AFP