
カイロ:エジプトは、ハマスが拘束しているイスラエル人人質4名とパレスチナ人受刑者数名との交換を目的としたガザ地区での2日間の暫定停戦を提案したと、エジプト大統領が日曜日に発表した。
イスラエル軍の攻撃により、飛び地全体で45名のパレスチナ人が死亡した。
エジプトの指導者アブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領は、カタールでCIAとイスラエルのモサド情報機関の責任者が参加して、1年以上にわたって続いている壊滅的な戦争を終結させるための努力が再開されたことを発表した。
カイロでの記者会見で、エルシーシ氏はアルジェリアのアブデルマジド・テブン大統領とともに、一時停戦を実施してから10日以内に協議を再開し、恒久的な停戦に達するよう努力すべきだと述べた。
イスラエルとハマスからは即座にコメントは出なかったが、仲介努力に協力しているパレスチナ政府高官はロイターに対し、「ハマスは新たな提案に耳を傾けるだろうが、いかなる合意も戦争を終結させ、イスラエル軍をガザから撤退させるものでなければならないという姿勢は変わらないだろう」と語った。
イスラエルは、ハマスがガザ地区における軍事組織および統治組織として壊滅するまでは、戦争を終結することはできないと主張している。
米国、カタール、エジプトは、昨年10月7日にハマスの戦闘員がイスラエル南部に侵攻し、イスラエルの発表によると1,200人が死亡、250人以上が人質となった事件を受けて勃発したこの戦争を終結させるための交渉を主導している。
ガザ地区の人口密集地域は廃墟と化し、ガザ地区の保健当局によると、イスラエルの報復的な空爆と地上攻撃による死者は4万3000人に迫っている。
交渉について説明を受けた当局者は日曜日にロイターに対し、ドーハでの交渉では、イスラエルによるパレスチナ人受刑者の釈放と引き換えに、ハマスが拘束している一部の捕虜の解放と、短期間の停戦を目指す予定だと語った。
何度も仲介が試みられたが、依然として見通しは立っていない。イスラエルとハマスに1か月未満の戦闘停止に合意させ、恒久的な停戦につなげるのが目的である。
日曜日にガザ地区で死亡した人の少なくとも43人は、北部の飛び地で、イスラエル軍がハマスの戦闘員が再結集したとして掃討作戦を再開した地域である。
ジャバリアに注目
日曜日の早い時間、ガザ地区にある8つの歴史的な難民キャンプの中で最大のジャバリアの住宅に対する空爆により、20人が死亡した。これは、3週間以上イスラエル軍の攻撃の的となっている地域である。医療関係者とパレスチナの公式報道機関WAFAが伝えた。
ガザ市のシャティ難民キャンプで避難生活を余儀なくされているパレスチナ人家族が避難している学校にイスラエル軍が空爆を行い、9人が死亡、20人が負傷し、そのうちの多くは重体であると医療関係者が伝えた。
ロイター通信が即座に確認できなかったが、パレスチナのメディアで流された映像には、負傷者の避難を手伝うために爆撃現場に駆けつける人々の姿が映っていた。遺体が地面に散乱し、負傷した子供を抱きかかえ、車に乗せる人もいた。
イスラエル軍は、学校への攻撃に関する報告について調査中であると発表した。
ハマス・メディアによると、シャティの学校で死亡した犠牲者の中には、ハマス・アル・アクサ・テレビのデジタルメディア責任者であるサイード・ラドワン、ハニン・バロウド、ハムザ・アブ・セルメヤの3人の地元ジャーナリストが含まれている。
日曜日、イスラエル軍は、過去24時間でジャバリア地区で40人以上の武装勢力を殺害したと発表した。また、インフラを破壊し、大量の軍事装備を発見したという。
ガザ保健省によると、イスラエル軍によるガザ北部のジャバリア、ベイト・ハヌーン、ベイト・ラヒヤの各都市への空爆により、3週間にわたる攻撃でこれまでに約800人が死亡した。
ロイター