
国連:国連事務総長のアントニオ・グテーレス氏は火曜日、パレスチナ難民を支援する国連機関(UNRWA)を事実上麻痺させる可能性のある新たな法律に抗議する書簡をイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相に送った。
イスラエル議会で承認されたこの規制は、国連機関がイスラエルおよび占領下の東エルサレムで活動することを禁じ、またイスラエル当局との連絡や調整を禁じている。これにより、ガザ地区および占領下のヨルダン川西岸地区における同機関の活動は実質的に終了することになる。
イスラエルはかねてよりUNRWAと対立しており、ガザ地区での戦争の引き金となった10月7日のハマスによる攻撃に関与した職員がいたと主張している。
禁止措置は3ヶ月後に開始される予定である。
AFPが入手した書簡の中で、グテーレス氏は、ガザ地区とヨルダン川西岸地区のパレスチナ人にとって、UNRWAに代わる合理的な支援機関は存在しないため、この法律は「壊滅的な結果」をもたらす可能性があると述べた。
「私はあなたとイスラエル政府に、このような壊滅的な結果を防ぐよう訴える。そして、国際法上の義務に従い、東エルサレムを含む被占領パレスチナ地域において、UNRWAが活動を継続できるよう許可していただきたい」とグテーレス氏は書いている。
UNRWAは、1948年5月のイスラエル建国とそれに伴うパレスチナ人の大量避難の直後に、第一次中東戦争後の1949年に国連総会によって設立された。
グテーレス氏は、国際法の下では占領国は占領地域に住む人々を支援するメカニズムを実施しなければならないと主張した。
「イスラエルは占領国として、引き続き、住民のニーズが満たされることを保証することが求められている」とグテーレス氏は記した。
「もしイスラエルがそうしたニーズを満たすことができないのであれば、占領パレスチナ地域におけるパレスチナ難民のニーズが満たされるまで、国連、UNRWA、その他の人道支援機関の活動を許可し、促進する義務がある」と付け加えた。
AFP