• イスラエルは東エルサレムのパレスチナ人宅7軒を「違法」として取り壊した

ガザ、エルサレム：ガザ地区のパレスチナ人は、米国大統領選で勝利したドナルド・トランプ氏に、自分たちの領土を荒廃させたイスラエルとハマスの間の戦争を終わらせることを求めている。

「私たちは避難させられ、殺された…私たちにはもう何も残っていない。平和を求めている」と、ジャバリアからガザ市に避難したマムドゥ・アル・ジャドバさんは語った。

「トランプ氏が解決策を見つけてくれることを願っている。トランプ氏のような強力な人物が戦争を終わらせ、私たちを救ってくれる必要がある。もう十分だ。神よ、もう十分だ」と60歳の彼は語った。「私は3度も避難を余儀なくされ、家は破壊され、子供たちは南部でホームレス状態だ。もう何も残っていない。ガザは終わったのだ」

ガザ市東部のアル・シャアフ地区に住むウム・アーメド・ハーブさんも、トランプ氏が「我々の側に立って」この地域の苦境を終わらせてくれることを期待していた。

「神のご加護があれば戦争は終わるでしょう。それは私たちのためではなく、罪のない幼い子供たちのためです。彼らは殉教し、飢えで死にかけています」と彼女は語った。

「（食料の）高価格では何も買えません。私たちは恐怖と不安と死の中にいるのです」と彼女は言った。

昨年10月以来、暴力が急増しているヨルダン川西岸地区のパレスチナ人にとっても、トランプ氏の勝利は将来への不安材料となった。

「トランプ氏はいくつかの決定については断固としているが、それらの決定はパレスチナ人の大義よりもイスラエルの政治的利益に資するものになりかねない」と、ラマッラー市の60歳、サミール・アブ・ジュンディさんは語った。

また、アブ・モハメドというあだ名しか名乗らなかった別の男性は、トランプ氏の勝利がパレスチナ人に有利になるとは思えないと述べ、「何も変わらない。ただ、さらに衰退するだけだ」と語った。

ヨルダン川西岸地区の主要都市ラマッラーの学校の校長を務めるイマード・ファキダ氏は、「トランプ氏が権力の座に返り咲けば、我々は地獄に落ちるだろう。そして、より大きく、より困難なエスカレーションが起こるだろう」と述べた。

さらに、「彼はイスラエルへの完全かつ最大の支援で知られている」と付け加えた。

ホワイトハウス復帰を目指した選挙キャンペーン中、トランプ氏は、地中海東部に位置するガザ地区を「モナコよりも良い」と発言した。

また、10月7日の攻撃後、イスラエルがとったのと同じ対応をとると述べた。さらに、米国の同盟国に対して「仕事をやり遂げろ」と促しながら、「多くの支持を失っている」と非難した。

さらに広く言えば、彼は国際的な危機を終結させると約束しており、電話一本で戦争を止められるとさえ言っている。

ガザ地区では、こうした発言が希望の理由となった。「トランプ氏なら和平を実現し、戦争を終わらせることができると期待している。なぜなら、選挙キャンペーンで彼は平和を望み、ガザ地区と中東での戦争を止めるよう呼びかけているからだ」とガザ市のイブラヒム・アリアンさん（33）は語った。

多くのパレスチナ自治区の住民と同様に、アリアン氏は戦闘により何度も避難を余儀なくされている。また、戦争により父親を失ったという。

「神のご加護があれば、ガザ地区での戦闘は終わり、状況は変わるだろう」と彼は語った。

一方、パレスチナ自治区の住民と自治体によると、イスラエルの裁判所がその建設を違法と判断したことを受け、火曜日に占領下の東エルサレムのシルワン地区で、自治体の職員が7軒の家屋を取り壊した。

「今朝、エルサレム市当局はイスラエル警察の警護のもと、シルワンのアル・ブスタン地区で違法建築物の取り締まりを開始した」と、エルサレムのイスラエル管理下の市役所は声明で述べた。

AFP