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ヨルダンのハッサン王子、「死の政治」を非難

ハッサン氏は月曜日、日本外国特派員協会(FCCJ)で記者団に対し、「これは非常に憂鬱なことだ」と述べた。(ANJ)
ハッサン氏は月曜日、日本外国特派員協会(FCCJ)で記者団に対し、「これは非常に憂鬱なことだ」と述べた。(ANJ)
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12 Nov 2024 07:11:04 GMT9
12 Nov 2024 07:11:04 GMT9

アラブニュース・ジャパン

東京:ヨルダンのエル・ハッサン・ビン・タラール王子は、中東の何百万人もの人々は「暴力が普通になっている。実際、アキレ・ムベンベがネクロポリティクス、死の政治と表現したように、ほとんど生活そのものとなっている」と指摘する。

ハッサン王子は月曜日、日本外国特派員協会(FCCJ)で記者団に対し、「これは非常に憂鬱なことだ」と述べた。「私たちの問題が国際的なものだという事実に全員が目覚めるのにコロナを持ち出すまでもなく、私は人は特に脆いのだという点を強調する努力をしてきた」

中東問題の解決は対話や議論の欠如によって困難になるだろうとハッサン氏は語った。「10段階のうち8、9段階までは同意または反対することができるが、議論に修正の余地がある可能性は常に残しておきたい」と述べた。

「今日、地域の平和について、地域の仕組みなしに話し合えるかどうかは疑問だ。私たちの地域には地域的な予防組織がなく、実際、レバントには地域の経済・社会協議会がないため、私たちは名目上だけの地域なのだ」

故フセイン国王の弟であるハッサン王子は、次のように付け加えた。「今日、私たちが直面している最大の課題は、領土やアイデンティティ、移住。前進に向けて地域を安定させなければならない。平和への第2のポイントは、平和は人から人へということであり、二極化ではなく多元化すべきだということだ。憎しみの果てに辿り着く先はない。多様な尊重と保護が私たちをどこかへ導いてくれるのかもしれない」

王子は国連パレスチナ特別委員会(UNSCOP)と国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の支援に対し、日本に謝意を表した。しかし占領下の人々に対するケア、保護、サービス提供に対する責任は、占領権力の責任であることを強調した。

王子は、ヨルダンはオスロ合意によって、エジプトとシリアの足跡をたどりイスラエルと直接交渉に入るようになったと指摘した。

「パレスチナ人は、オスロ合意でより多くのことを達成できると考えていた」と彼は語った。一方、イスラエルはパレスチナから土地を奪い、イスラエルは世界最大の軍事装備供給国の一つとなった。「現実には二国家解決の構築に貢献するものではないということだ」

入植者自身はもはやアシュケナジではないと王子は指摘した。むしろ彼らは西洋からやって来る傾向がある。アラブ人は彼らのアイデンティティを認識することが重要だと彼は語った。

また問題の一部は、トルコ、シリア、イラン、イラク、ヨルダン、レバノン、パレスチナを含む、いわゆるレバントを統合する地域組織が存在しないことだと付け加えた。その代わり、「私たちは皆、アメリカの影響圏にいる」

「今こそ、戦争が続く中で双方が互いに蛮行を犯したことを認識するために、未来への計画を始める時。この紛争地域における全ての人々の安定に向けた進歩が、達成できる唯一の方法であることを認識する時が来たのだ」

ハッサン王子は、人々の基本的なニーズ、すなわち水、エネルギー、食料に対処することが人権と保護の権利に結びつくべきだと提案した。「ほぼ13カ月間にわたる殺害の衝撃は、私たちにとっての喪失で数字は圧倒的だ」

彼は昨年10月7日のイスラエルによる攻撃で死亡したイスラエルの子供は38人、そのうち1人が2歳未満だったと指摘した。その後ガザでは13,039人の子どもが殺され、うち786人が1歳未満だった。西岸地区では165人の子どもが死亡している。

「人々は数字に麻痺している」と彼は言った。「人々はもはや解決策を探す意欲を失っている。なぜ地域の人々が苦しむべきなのか。しかし同時に、イスラエルであれ、アラブであれ、地域の人々が解決策を模索すべきである。強いリーダーシップを求めるのは簡単だが、強いリーダーシップが必ずしも地域に平和をもたらすわけではない。それは地域の人々により多くの苦しみをもたらすかもしれない」

 
 
 
 
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