
エルサレム:ガザの民間防衛局は金曜日、同領土北部のカマル・アドワン病院周辺での致命的な空爆と、医療施設に対する「直接攻撃」を報告したが、イスラエル軍はこれを断固として否定した。
複数の目撃者が、病院付近での激しい爆撃を証言している。
「病院の北側と西側で空爆が相次ぎ、激しい直接攻撃があった」と病院長のホッサム・アブ・サフィエ氏は述べ、4人の職員が死亡したと付け加えた。
イスラエル軍は金曜日、カマル・アドワン病院を空爆した、あるいは病院内に侵入したという主張を否定した。
「ここ1日の報道に反して、(軍は)カマル・アドワン病院を攻撃したり、その中で活動したりはしていない」と声明で述べた。
ガザ北部の 「病院に隣接する 」場所も含め、「テロインフラとテロリストに対する作戦を継続する 」と述べた。
ガザの民間防衛局によると、金曜日、ガザ北部でイスラエル軍の砲撃により29人が死亡、数十人が負傷した。
同局のスポークスマンであるマフムード・バサル氏はAFPに対し、イスラエル軍は病院に入り、患者を避難させ、数人のパレスチナ人を逮捕したと述べた。
アブ・サフィエ氏によると、今回の襲撃で外科医は一人もいなくなったという。
ベイトラヒアは過去2ヶ月間、イスラエル軍の大規模な軍事作戦の舞台となっていたが、ここ数日再びエスカレートし、数千人が避難を余儀なくされている、と民間防衛局は述べた。
イスラエル軍は、約14ヶ月前の戦争開始以来、何度もカマル・アドワンを襲撃している。
同病院の集中治療室長アフマド・アル=カフルト氏は先月末の空爆で死亡したという。
今回の空爆は、世界保健機関(WHO)が緊急医療チームが60日ぶりに同病院に到着したと発表した数日後のことだった。
チームの外科医であるファラディナ・スリスティヤニ医師は、ガザ市からAFPに、爆撃が続く中、チームメンバー7人全員が徒歩で病院を離れたと語った。
国連機関のパレスチナ地域代表であるリック・ペペルコーン氏は、カマル・アドワンから「憂慮すべき情報」を得たと記者団に語った。
同代表によれば、イスラエル軍が病院の外で最初に目撃されたのは午前4時(0200GMT)だったという。
国際医療チームによると、「爆撃と砲撃によるパニックと病院内のパニックに陥った群衆」によって、「公式な避難命令は出ていない」にもかかわらず、ガザの人々とチームは病院を後にしたという。
ぺペルコーン氏によると、患者やスタッフを含む「相当数」の人々が病院に残っており、まだ 「最低限の稼働 」は可能だという。
10月初旬のイスラエル軍の作戦開始以来、病院にはほとんど援助が届かず、病院は燃料を含むほとんどの物資を使い果たしていた。
イスラエル軍は金曜日、「物資、食料、医療機器を届けるために病院と連絡を取り続けている」と述べた。
イスラエル軍は、極北での作戦はハマス過激派がそこで再編成しないようにするのが目的だという。
人権団体は、イスラエルがそこに残っているすべての人々を避難させるか飢えさせる計画を追求していると非難しているが、イスラエルはこの目標を否定している。
イスラエル政府のデービッド・メンサー報道官は木曜日、軍事作戦が続いている限り、避難したパレスチナ人がガザ北部に戻ることは許されないと述べた。
ガザでの戦争は、ハマスが2023年10月7日に行った奇襲攻撃によって始まった。AFP通信の公式集計によると、この攻撃によって、民間人を中心に1,208人が死亡した。
国連が信頼できるとみなすハマスが運営する保健省の数字によると、イスラエルによるガザでの報復軍事作戦によって、少なくとも44,612人が死亡した。
AFP