
ロンドン:紛争中の爆撃や爆発による民間人の死傷者数は、この10年間で最高を記録し、特にイスラエルによるガザとレバノンでの作戦がその要因となっている。
監視団体「武力暴力に関する行動」によれば、2024年に死傷した非戦闘員の数は61,353人で、2023年に比べて67%増加した。このうち死亡者は25,116人で、51%増加した。
AOAVによれば、ガザとレバノンにおけるイスラエルの軍事活動は、爆発によって死傷した民間人全体の55%、33,910人に責任があるという。
ガザだけで死傷者数の39%を占め、14,435人が爆発で死亡、9,314人が負傷した。
スーダンの内戦も死傷者数の増加に寄与しており、ロシアとウクライナの戦争でも11,693人が爆発で死傷している。
2013年から2017年にかけての死傷者数の急増はシリア紛争によるものだったが、2024年の総数はその前の高水準の2倍以上だった。
2024年の爆発による死傷者の原因のトップは、イスラエルがガザやレバノンで多用している空爆だった。
この方法による死傷者数は2023年の2倍以上となり、30,804人が影響を受けた。
AOAVのエグゼクティブ・ディレクター、イアン・オーバートンは次のように述べた: 「2024年は、特にガザ、ウクライナ、レバノンにおいて、爆発的暴力に巻き込まれた市民にとって壊滅的な年となった。国際社会は、引き起こされた被害の規模を無視することはできない。
AOAVは、英語による事件の証言に基づいて数字を算出しているため、爆撃や爆発によって被害を受けた人々の本当の数は、はるかに多い可能性が高い。
たとえば、AOAVが確認できたガザでの爆発による死者は14,435人だったが、地元の保健当局は23,600人と発表している。
先週、医学雑誌『ランセット』に掲載された報告書では、2024年のガザでの死傷者数は、ガザ当局の報告よりも40%も多くなる可能性があると推定されている。