
アラブニュース
国際的には政府として認知されているイエメンの地域当局は、沿岸地区でのコロナウィルスまん延を防ぐため感染防止作業を開始した。先週、戦災下の国で初の感染者が報告された。
作業は全ての政府保有地域で実施される、とイエメンの国家通信が日曜報じた。政府ビル、市場、モスクなどの公共エリアに消毒剤が散布される。
ホデイダの知事の語るところでは、医療機関ではコロナウィルス感染患者の治療に当たる体制が整っているという。
イエメンでは、土曜日にさらなるコロナウィルス感染症(COVID-19)の症例が報告され、人道的停戦があらためて呼びかけられる中、これまでに確認された感染例は9例、うち死亡例が2例となっている。
さらに、南部の港湾都市アデンで2例、タイズで1例、報告されたことをイエメンの国家緊急コロナウィルス委員会がFacebookへ投稿している。
タイズでの新たな感染例確認により、イランが支援するフーシ派と国際的に認知された政府との間で最も激しい戦闘が繰り広げられ、2015年の初めからフーシに包囲されている都市での非常に早いペースの感染症拡大への恐怖がかき立てられている。戦闘と包囲網により市内の医療システムは崩壊している、と地方関係筋は語っている。
イエメンのアブド・ラッボ・マンスール・ハーディー大統領は、土曜、タイズのナビル・シャムサン知事に電話し、コロナウィルス蔓延に対峙する対策と取り組みについて対談した。国家通信社サバが報じるところでは、ハーディー大統領は保健省に医療用品と医療チームを同市に緊急派遣するよう指示を出している。