
ニューヨーク:国連の2人の上級顧問は、イスラエルによる一連の空爆の後、ガザでの暴力が再び激化していることに警鐘を鳴らし、その激化が「取り返しのつかない結果」をもたらす可能性があると警告した。
国連ジェノサイド防止特別顧問のヴァージニア・ガンバ氏と、保護責任特別顧問のモー・ブリーカー氏は、すべての関係者に対し、さらなる人命の損失を防ぐため、民間人の保護を優先し、ただちに緊張を緩和するよう呼びかけた。
3月18日に始まった空爆は、2ヶ月前に停戦が成立して以来、初めての大規模な軍事行動である。
両氏は共同声明で次のように述べた: 「これらの事態は、取り返しのつかない結果をもたらす、厄介で劇的な暴力のエスカレートを示唆している。この防止と民間人保護の側面を統合した和平プロセスの相互の要請を緊急に優先させることが不可欠である」
暴力に加え、ガザの人道危機は悪化の一途をたどっている。両顧問は、3月2日にイスラエルがガザへの援助物資の搬入を停止するという決定を下し、すでに悲惨な状況を悪化させていることに懸念を表明した。
人道支援団体、国連、そしていくつかの加盟国は、この動きを非難し、必要不可欠な援助の提供がこれ以上遅れることは、ガザの民間人の飢餓とさらなる苦しみを招く恐れがあると強調した。
両顧問はまた、紛争に対する包括的な政治的解決の必要性を繰り返し強調した。
「ジェノサイドの防止と保護責任の枠組みに則り、我々はすべての当事者に対し、民間人の保護を優先し、緊張を緩和し、さらなる人命の損失を防ぎ、確固たる政治的解決に関与するための早急な措置をとるよう求める」と述べた。
また、国連事務総長の「このような事態に深い衝撃を受ける」との声明と、「停戦が尊重され、人道的アクセスが妨げられることなく回復され、残っているすべての人質が無条件で解放されることを求める」との緊急の呼びかけにも同調した。