
アントニオ・グテーレス国連事務総長は20日、パキスタンやパキスタン統治下のカシミール地方におけるインドの攻撃を非常に懸念していると述べるとともに、核保有国であるアジアの両隣国に対し、最大限の軍事的自制を求めた。
グテーレス氏の報道官は今週初め、インドが軍事行動を起こす前であったが、インドとパキスタンの間の緊張は「ここ数年で最も高い」と述べた。
インドはアジア時間水曜日・米国時間火曜日深夜にパキスタンとパキスタンのカシミール地方を攻撃し、パキスタンは、インドの戦闘機を撃墜したと発表した。この20年以上で最悪の攻撃であったという。
「事務総長は、統制線と国境を越えたインドの軍事行動を非常に懸念している。両国に最大限の軍事的自制を求めている」
「世界はインドとパキスタンの軍事衝突を容認することはできない」
「インドとパキスタンの緊張はここ数年で最も高まっている。4月22日にパハルガムで起きたひどいテロ攻撃を強く非難する。インドとパキスタンは、制御不能に陥りやすい軍事衝突を避けることが、特にこの重要な時期に不可欠である」とグテーレス氏は月曜日に述べた。
グテーレス氏は先月末、パキスタンのシェバズ・シャリフ首相およびインドのスブラマニャム・ジャイシャンカール外相と個別に会談し、情勢緩和の努力を支援することを申し出たと述べた。
イスラム教徒が多数を占めるカシミール地方は、ヒンドゥー教徒が多数を占めるインドとイスラム教徒が多数を占めるパキスタンの双方が全土を領有し、それぞれがその一部のみを支配し、戦争を繰り返してきた。
ロイター