
トリポリ:先週指導者が殺害された民兵組織の支配下にあったトリポリの病院で、月曜日に少なくとも58体の身元不明の死体が発見された、と内務省が伝えた。
死体は、人口密度の高いアブ・サリム地区にあるアブ・サリム事故病院の冷蔵庫で発見された。
同省は、番号と顔の検閲がなされた死体の写真を掲載し、スチール製のキャリアやベッドの上に置かれた様々な腐敗状態の遺体を示した。遺体の一部は焼かれていた。死亡者の身元を確認するための調査が進行中である。
「これまでのところ、23人の遺体が調査され、データの記録やサンプルの収集など、必要な法的手続きはすべて取られている」と同省は述べた。
アブ・サリムは、安定化支援組織として知られる民兵組織の本拠地であり、その長であるアブドゥルガニ・キクリ氏(ガニワとして広く知られている)は、先週月曜日に未確認の状況で殺害された。
キクリ氏の殺害は、国際的に認められた国民統合政府(GNU)のアブドゥルハミド・アル=ドベイバ首相と連携する派閥によるSSAの突然の敗北につながった。
火曜日、ドベイバ首相は武装グループの解体を命じ、2つの武装グループの間でトリポリではここ数年で最も激しい衝突が起きた。国連によれば、この衝突で少なくとも8人の市民が死亡した。
発見された遺体は、ここ数日で発見された身元不明の遺体としては2例目である。土曜日には、アブ・サリム地区にあるSSAの支配下にあるもう一つの病院、アル・カドラ病院の死体安置所の冷蔵庫から9体の死体が発見されたと当局が発表した。
内務省によると、民兵は関係当局に死体を報告していなかったという。
ドベイバ首相は土曜日に、民兵の排除は「進行中のプロジェクト」であり、先週の衝突後の停戦は続いていると述べた。
GNUは月曜日に、ブルドーザーがSSAの支配下にあった最大の施設のひとつ、いわゆる77キャンプを取り壊す様子を映したビデオを投稿した。このキャンプは国立公園になる予定だ。
リビアは、2011年のNATOの支援による蜂起で長年の独裁者ムアンマル・カダフィが追放されて以来、ほとんど安定していない。
同国は2014年に対立する東部と西部の派閥の間で分裂したが、大規模な戦争の勃発は2020年の停戦で一旦収まった。
ロイター