
テルアビブ:イスラエル最大の防衛企業エルビット・システムズは20日、パレスチナ過激派組織ハマスとのガザ戦争におけるイスラエル軍への売上や、世界的な防衛費上昇を背景に、第1四半期の利益が増加したと発表した。
エルビット社によると、2025年第1四半期の一時的項目を除いた希薄化後1株当たりの利益は2.57ドルで、前年同期の1.81ドルから増加した。
業績を押し上げたのは、航空宇宙事業の売上が20%増加したことで、主に精密誘導弾の売上が22%増の19億ドルに達した。
エルビット社の売上の32%以上はイスラエルからのもので、イスラエルは2023年10月7日以来ハマスと戦っている。同社は軍需品、無人機、誘導ロケットシステム、偵察能力、その他のシステムを供給している。
数々の世界的な紛争が国防予算を押し上げるなか、エルビットの受注残は231億ドルに達した。
受注残の約66%はイスラエル国外からのもので、その51%は2025年と2026年に履行される予定だ。
「エルビットは、世界的、特に欧州における防衛予算増加の機会を捉え、その恩恵を受けるための好位置にある」とベシャレル・マクリス最高経営責任者(CEO)は述べた。「当社は、生産能力の増強とサプライチェーンの最適化に引き続き投資し、受注残と当社製品に対する高い需要に対応していく」と述べた。
エルビットは、第4四半期と同じ1株当たり60セントの四半期配当を支払うと述べた。
ロイター