• 湾岸協力理事会加盟国は、ここ数ヵ月で最も多い新規感染者数を記録している

ドーハ/ドバイ：カタールの主な医療機関は、湾岸諸国全体で感染が急増しているため、新型コロナに対応する全ての医療・管理職員の休暇を停止した。湾岸協力理事会加盟国は、ここ数ヵ月で最も多い新規感染者数を記録している。

「カタールで新型コロナの感染者数が最近増加しているため…新型コロナの業務に携わっている臨床・管理職員の承認済みおよび今後の職員休暇申請を全て保留にするという難しい決断が下された」と、ハマド医療法人が27日に配布した社内メモの中で述べた。

「この決定は即時発効し、追って通知があるまで有効とする」。国が2022年のワールドカップ開催に向けて準備を整える中、職員には時間外労働の補償が行われると、同医療法人は述べた。

パンデミックが始まって以降、カタールは死者616人を含む24万8000人以上の感染者数を記録している。27日の343人の感染者数は、5月以来の多さとなった。

UAEはワクチン接種率が世界で最も高くなっているにもかかわらず、湾岸諸国の中では最も多い75万3000人を超える感染者数を記録している。27日には、過去6ヵ月間で最も多い1732人の感染を記録した。

ドバイで数十億ドルをかけて開かれている万博は、UAEでコロナ感染者が急増しているため、敷地内の一部の会場が閉鎖される可能性があると注意を呼び掛けている。

2020年ドバイ国際博覧会は、職員の間でウイルス感染が拡大すれば、万博の一部を「念入りな清掃と消毒を行うため、一時的に閉鎖」せざるを得なくなる可能性があると発表した。

UAEの1日あたりのウイルス感染者数は、オミクロン変異株の到来後、このわずか3週間で37倍に急増している。

万博では、会場内でのフェイスマスクの着用義務化や、入場にワクチン接種証明書か最近のウイルス検査で陰性であることを求めるなど、様々なウイルス予防策の実施に努めている。しかし、感染力の強いオミクロン株は、ワクチン接種による免疫を回避すると考えられており、新たな試練を突き付けている。

ここ数週間、万博の大規模コンサートでは、ソーシャルディスタンス確保のはっきりとした要件はなく、お祭り騒ぎをする人たちがひしめき合いながら、音楽に合わせて手を振っている。

ドバイの冬の観光シーズンが最盛期に入り、万博には一気に注目が集まった。世界中から何百万人もの観光客が、各国のパビリオンやレストラン、ショップ、パフォーマンス・ステージが数多く並ぶ広大な会場に押し寄せている。

先週はクリスマス・パレードに大勢の人々が集まり、万博は今、大晦日のパーティーを楽しむ人たちを呼び込むべく、大規模なコンサートの準備を進めている。