• デイル・アル・バラの野戦病院の倉庫を襲撃し、大量の医療器具を略奪した。
• 盗まれた援助物資は、わずか1日前に戦禍に見舞われたガザに持ち込まれたばかりだった。

国連 : 国連は金曜日、パレスチナ自治区ガザの倉庫を襲撃し、大量の医薬品を略奪した「武装集団」を非難した。

アントニオ・グテーレス国連事務総長報道官のステファン・デュジャリック氏は、「武装集団はデイル・アル・バラの野戦病院の倉庫を襲撃し、栄養失調の子どもたちのために用意されていた大量の医療機器、物資、医薬品、栄養補助食品を略奪した」と述べた。

盗まれた援助物資は、わずか1日前に戦火に見舞われたガザに持ち込まれたという。

「現地の状況がさらに悪化し、治安が崩壊するなか、略奪事件が報告され続けている」と述べた。

しかし、ドゥジャリック氏は、金曜日の出来事と、その2日前に起こった、援助を切望する 「飢えた 」パレスチナ人による国連世界食糧計画（WFP）の倉庫への略奪との違いを強調した。

「これはより組織化されたもので、過去数日間に見られた略奪行為とは大きく異なっていた」

「これは武装した男たちによる組織的な犯行だ」

先週初めからイスラエルは、3月2日に完全封鎖したパレスチナ領土への援助を少しずつ許可し始めている。

国連は、封鎖によって食糧と医薬品が劇的に不足したガザでは、これまでのところ許可されている援助は「大海の一滴」であると警告している。

国連人道機関は金曜日に、「（人口の）100％が飢饉の危険にさらされている」と警告した。

国連が信頼できるとみなす保健省の数字によれば、ガザはイスラエルの軍事攻撃によって壊滅的な打撃を受け、民間人を中心に少なくとも54,321人が死亡した。

また、病院、学校、住宅地、基本的な道路や下水道のインフラも破壊され、領土の大部分が瓦礫と化した。

イスラエルは2023年10月7日、ハマスの前代未聞の攻撃を受けて攻撃を開始し、公式発表に基づくAFPの集計によれば、1,218人が死亡した。

木曜日には、「我々と人道支援パートナーは、ケレム・シャローム検問所のパレスチナ側からトラック5台分の貨物を回収することしかできなかった」とドゥジャリック氏は語った。

「さらに60台のトラックが、この地域での激しい敵対行為のために、検問所に戻らなければならなかった」

彼は、国連が利用可能な援助を集めていないというイスラエルの主張を否定した。

イスラエル軍が援助団体に利用するよう要請していた「あの道路を使うのはもはや安全ではない」と彼は言い、そこには「多くの武装ギャング」が活動していると強調した。

木曜日に通過できた5台のトラックは、デイル・アル・バラ野戦病院への医療物資を運んでいた。

そして、それらの物資のほとんどは、「今日、非常に悲しいことに、そして悲劇的に略奪された」とドゥジャリック氏は述べた。

AFP