
モスクワ:ロシアのウラジーミル・プーチン大統領とセルゲイ・ラブロフ外相は木曜日、モスクワでシリアのアサド・アル・シェイバニ外相と会談した。これは、ロシアの長期盟友であるバシャール・アサド大統領が12月に追放されて以来、シリア新政権の高官がロシアを訪問したのは初めてのことだ。
ラブロフ外相は、10月にモスクワで開催されるロシアとアラブ連盟加盟国による首脳会議に、シリアの新大統領アフメド・アル・シャラア氏が出席することを希望していると述べた。
「もちろん、シャラア大統領が10月15日に予定されている最初のロシア・アラブ連盟首脳会談に参加できることを願っている」とラブロフ氏は述べた。
シャラア氏は12月に武装勢力を率いてダマスカスに進軍し、新政府を樹立した。アサド大統領は首都から逃亡し、ロシアに亡命を認められた。
それ以来、モスクワは、シリア領土に対するイスラエルの攻撃についてダマスカスに外交的支援を提供するなど、シリアの新政権との関係を維持しようとしている。
シリア国営通信社 SANA は、プーチン大統領がシェイバニ氏とその随行団をクレムリンで迎えたと報じたが、会談の詳細については明らかにしていない。
共同記者会見で、シェイバニ氏は、今回のモスクワ訪問は「過去の教訓を踏まえ、将来を策定するために必要な議論を開始すること」を目的としたと述べた。
同氏は、シリアとロシア間の過去の合意を再評価する 2 つの委員会を設立することで、ラブロフ外相と合意したと述べた。
「統一された強力なシリアを実現するチャンスはたくさんある。ロシアがこの道筋で私たちと協力してくれることを願っている」とシェイバニ氏は述べた。
ラブロフ外相は、モスクワが引き続き存在感を維持しているシリア国内の 2 つのロシア基地の安全を確保し、シリアに対する制裁の解除を支持しているシリア当局に感謝の意を表した。
ロイター