
カイロ:エジプトのホテル関係者によると、同国のホテルは、新型コロナウイルスの感染拡大により需要が落ち込んだ国内の宿泊客を取り戻そうと、医師が常駐するホテル内診療室の設置や宿泊客の定期的な検温チェック、隔離エリアの設置などの、政府が定める予防措置を実施しているという。
エジプトはパンデミックの予防策として、3月に航空機の国際線を運休し、レストランやホテル、カフェなどを閉鎖したが、こうした措置は同国の観光業界に毎月10億ドル近い損失をもたらしている。
観光業はエジプトの国内総生産の12-15%近くを占める重要産業だ。
空港は国内線と本国送還便を除き全面閉鎖されたままだが、99のホテルは、健康・安全面の厳格な手続きに従うことを条件に、通常の4分の1の規模で営業を再開できることになった。
宿泊客はオンラインでチェックインする必要があり、従業員はホテルに入る際に新型コロナウイルスの抗体検査を受けなくてはならない。一方、ホテルの特定フロアまたは小さな建物を、陽性者や感染を疑われる者の隔離エリアとして割り当てる必要がある。
6月現在、基準を満たしていると認定されたホテルは、最大で通常の50%の規模で営業することが許可されている。
カイロの高級ホテル、コンラッドに宿泊しているホッサム・ラガイエさんは、「バッグは消毒されましたし、チェックインもキーレス(鍵なし)でした。初めて経験することばかりです」と語っている。
地中海の都市アレクサンドリアにあるヒルトン・キングス・ランチのカリム・ヘルミー総支配人によると、大規模なイベントやバイキングスタイルの食事は禁止されているという。
パンデミック以前に同ホテルの常連客だったネヴィン・ハムディさんは、久しぶりに家族と一緒に数泊した。
「ゲートに入ったところから従業員はマスクと手袋を着用しています。密接な交流は一切ありません...最大級の予防策が講じられています」
6月4日現在エジプトでは、29,767人の新型コロナウイルス感染者が確認されており、1,126人が死亡している。
ロイター