
バグダード:イラク議会議員が伝えたところでは、議会は土曜日、ムスタファ・アル・カディミ内閣の残りの閣僚を承認し、イフサン・アブドゥル・ジャバー・イスマイル石油相が就任、他の6人の閣僚名簿も承認された。
カディミ氏は、アーデル・アブドゥルマフディー前首相が大規模な反政府抗議運動による圧力の結果辞任して以来、5か月の政治的行き詰まりを経て先月首相に就任した。
議会は新内閣の閣僚名簿22人のうちすでに7人を除くすべての候補者を承認していた。そして土曜日、石油相、外相、貿易相、文化相、農業相、司法相、移民省の名簿も承認した。
イスマイル氏はイラク国営南部石油会社の責任者であり、同社はOPEC加盟国であるイラクの南部油田における石油生産および輸出業務を監督する国営機関だ。
イスマイル氏の任命は、新型コロナのパンデミックや世界的な原油価格の下落のなか、石油の協調減産期間の延長を決めるOPECプラス会議にイラクが参加するタイミングと重なる。
イラクの元諜報機関長であるカディミ氏は、特定の支持政党を持たず、イラクの主要な同盟国であるイランと米国の両方を満足させられると見られている。
カディミ首相の組閣名簿は、イラクの政党や指導者らが密室で裏取引を行った後に承認された。
カディミ内閣は、新型コロナウイルス感染者の増加による健康危機や、困窮状態の石油依存経済、ダーイシュ過激派の再起の試み、そして今年の初めにこの地域を戦争の瀬戸際に追いやった米イランの緊張といった問題に直面している。
ロイター