
死海、ヨルダン川西岸:パレスチナ人は、占領下であるヨルダン川西岸にイスラエルが進出した場合、塩水である死海へのアクセスが制限され、ミネラル豊富な砂浜がさらに縮小されることを懸念している。
イスラエルは、トランプ米大統領の支持を引き合いに、死海に隣接するヨルダン渓谷を含む、ヨルダン川西岸の一部に主権を拡大する計画を発表した。パレスチナ人はこの計画に怒りを表明した。
死海は、高塩濃度の水に浮かぶ水浴客に人気の場所で、栄養豊富な泥が肌に使用される。その岸はイスラエル、ヨルダン、ヨルダン川西岸に隣接する。
「ここはすべてのパレスチナ人にとって恵の地だが、併合されるとなると、彼らがここに到達するのは困難になる。彼らは許可が必要となるかもしれない」と、死海のヨルダン川西岸に点在する、イスラエルが運営する小さなリゾートの救助員であるMusa Farah氏は語る。
イスラエルが1967年の中東戦争で、ヨルダン川西岸を占領した後に設立されたイスラエルのリゾートの所有者でさえ、併合計画により顧客を失う可能性があると懸念している。
「私のビジネスは大きな影響を受けるだろう」と、Biankini Village ResortのオーナーであるDina Dagan氏は話す。「イスラエル政府は私のビジネスが、ここを訪れるパレスチナ人に依存していると理解するべきだ。 この場所はユダヤ人とアラブ人に開かれている。」
2014年以来停滞している和平会談の際、パレスチナ人は死海の海岸線の一部をある程度統制し、彼らの経済にとって潜在的な利益となるリゾートを設立することを求めてきた。
パレスチナ人は長い間、ヨルダン川西岸とガザ地区に、東エルサレムを首都とする州を求めてきた。
ほとんどの国は、占領地へのイスラエルの入植を違法と見なしているが、イスラエルはこれを拒絶している。
ロイター通信