
ライラ・モハメッド
カイロ:エジプトの医療フェローシッププログラムに参加している100人を超えるサウジアラビア人医師が、コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査で陽性となった患者にサービスを提供するため、エジプトの病院に留まり支援する決断をしている。
このボランティアは、カイロのサウジ文化アタッシェとエジプト保健人口省の共同の取り組みの一環である。
「ここエジプトには、100人から120人のさまざまな専門分野のサウジアラビア人医師がいます」と、医療フェローシッププログラムに参加している皮膚科医のアブドゥル・アジズ・ムテブ・アル・サダン医師は語った。「パンデミックが最初に広がり始めたとき、私たちは医師としての責任を無視することなく、ここエジプトでの職を空けたままにすることを決めました。私たちの何人かは緊急治療室で働いているため、私たちは防御の最前線と見なされています」とアル・サダン医師は言う。
「私達はエジプト人の同僚と共にパンデミックと闘っています。私たちはエジプトの人々に医療サービスを提供するという私たちの使命を果たすためにここにいます。私は自分のことを、祖国であるサウジアラビア王国の大使だと思っています」とモハメッド・アブドゥル・アジズ・アル・シュナイバー医師は語った。
以前、エジプトとサウジのフェローシッププログラムに参加したアル・サイード・アブデル・ハディ医師は、サウジアラビアは、エジプトだけでなく、世界中にある最大規模の医療機関に、臨床専門分野での研修を行うために若い医師を派遣する先駆者であると言う。
「私は多くのサウジアラビア人医師に会いましたが、彼らの教育と技術のレベルは、米国や英国の主な病院の医師にも劣らないと断言できます。私は、エジプトがサウジアラビアの経験から恩恵を受け、自国の健康専門評議会を設立し、医師を養成するための国際的な規制に準拠した体制を確立することを願っています」とアブデル・ハディ医師は言う。彼はまた、研修が「行政上の所属に関係なく、すべてのエジプトの保健ユニットや病院で、全員が合意した時間割と一定の科目に従って」行われることを望んでいると付け加えた。
「私はエジプトがその医療制度を確立し、近代化できることを確信しています」とアブデル・ハディ医師はアラブニュースに語った。