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「味の魔術師」:日本のショコラティエがベルギーを制覇

2024年3月14日、ブリュッセルのヴォルーエ=サン=ピエールにある工房で、チョコレートの箱を手に写真撮影に応じる日本人ショコラティエの佐々木靖氏。(AFP)
2024年3月14日、ブリュッセルのヴォルーエ=サン=ピエールにある工房で、チョコレートの箱を手に写真撮影に応じる日本人ショコラティエの佐々木靖氏。(AFP)
2024年3月14日、ブリュッセルのWoluwe-Saint-Pierreにある工房で、ケーキにチョコレートを塗る日本人ショコラティエ、佐々木靖氏。(AFP)
2024年3月14日、ブリュッセルのWoluwe-Saint-Pierreにある工房で、ケーキにチョコレートを塗る日本人ショコラティエ、佐々木靖氏。(AFP)
2024年3月14日、ブリュッセルのWoluwe-Saint-Pierreにある工房で、抹茶チョコレートのガナッシュを作る日本人ショコラティエ、佐々木靖氏。(AFP)
2024年3月14日、ブリュッセルのWoluwe-Saint-Pierreにある工房で、抹茶チョコレートのガナッシュを作る日本人ショコラティエ、佐々木靖氏。(AFP)
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25 Mar 2024 02:03:43 GMT9
25 Mar 2024 02:03:43 GMT9

ブリュッセル:佐々木靖氏が19歳で日本からベルギーに移り住んだとき、彼はフランス語を一言も話せず、自分の人生がどうなるのか見当もつかなかった。

先月、52歳になった彼は、権威あるフードガイド「ゴー&ミヨ」誌からブリュッセルの年間最優秀ショコラティエに選ばれた。

「日本に帰ってベルギーのことを話すと、みんな “ああ……チョコレート!”って言うんです」と佐々木氏はAFPに語った。
フードガイドに “フレーバーの魔術師 “と呼ばれる佐々木氏は、ブリュッセルのヴォルーエ・サン=ピエールにある彼の店の裏手にある小さな工房で制作を行っている。

「チョコレート。この仕事を選んだ瞬間から、私の人生の全てになりました。趣味であり、仕事であり、楽しみでもあります」

「何も知らず、ゼロからのスタートでした。でも、その選択は正しかったと思います」

大阪に近い奈良出身の佐々木氏は、故郷からインスピレーションを得ている。

ただすべての日本の味がチョコレート・ガナッシュやプラリネに合うわけではない。

「緑茶はとても強く、とてもよく合います。柑橘類の柚子もそうです」と、彼は若い日本人スタッフにアドバイスを与えながら説明した。

「でも柿とみかんはダメです」

佐々木氏は仕入れ先を慎重に選んでいる。例えば緑茶は京都産で、京都で働くいとこから直接仕入れている。

また、カカオの価格が高騰する中、彼はコスト管理にも気を配っている。

「私たちは職人ですが、ビジネスマンでもあります。職人として働き続けるためには、作ったものを売らなければなりませんから」

AFP

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