
テヘラン: イランのハサン・ロウハーニー大統領が日曜、来週から所定のエリアでマスクの着用が義務化されると述べ、ウィルスに襲われた州が再び制限措置を課すことを許可した。
イラン・イスラム共和国はCOVID-19伝染病の拡散を防ぐために完全なロックダウンを強制することは控え、大部分のエリアでマスクや保護具の使用を任意としてきた。
マスクの着用は「人が集まる屋内空間では義務」になると、ロウハーニーは同国のウィルス対策特別委員会のテレビ会議で述べた。
この措置は来週から実施され、7月22日まで継続し、必要に応じて延長される可能性があると、同大統領は話した。
ロウハーニーは、高リスクと見なされる空間や集会の種類について保健省が「明確なリスト」を作成したと述べたが、詳細は明らかにしなかった。
また、この措置を守らない者に対してどのような罰があるかについても話さなかった。
イラジ・ハリチ副保健相によれば、「政府機関やショッピングモール」などのエリアでは、マスクを着用していない者は「サービスを受けられない」という。
イランは2月19日に最初のCOVID-19感染例を報告して以来、大流行の封じ込めに悪戦苦闘してきた。同国の死亡者数は10,000人を超え、感染者数は220,000人以上に達している。
イランでは5月初旬、一日に記録された感染者数が約2ヶ月ぶりの低水準まで下がったが、それ以降の公式な数字は、新たに確認された感染者数の増加軌道を示してきた。
増加を続ける感染者数によって、これまで無傷だった州の中にも、イランのリスク度を示す色分けで最もレベルの高い「赤色」に分類されるところが出ており、当局はそれらの州が必要に応じて再び制限措置を課すことを許可している。
ロウハーニーによれば、この措置は「赤色」の郡を有する州にも及ぶ。
「赤色の全ての郡について、その郡が属する州の(ウィルス)委員会は1週間の制限を再び課すことを提案することができ」、必要に応じて延長される可能性があると、同大統領は述べた。
保健省は土曜、「#I wear a mask(私はマスクを着ける)」キャンペーンを開始し、イラン国民に感染抑制を目的とするガイドラインを守るように訴えた。
イランでは33秒に1人の割合でCOVID-19に感染しており、13分に1人がこの病気で死亡していると、ハリチが土曜に述べている。
AFP