
アラブニュース
ドバイ:UAEの保険予防大臣が8月6日、市民の間でCOVID-19の新規感染者数が30%増加したことを発表し、対策に従わない集会の危険性を警告した。
同大臣はUAE市民に対し、死を招くウィルスの拡散を抑制するため警戒と注意を行うように要請した。
UAE政府の広報担当官オマール・アルハマディによれば、UAEで記録された感染者の総数は61,845人で、354人が死亡しており、現在治療を受けている患者が5,752人いるという。
一方、UAEではCOVID-19に対する不活ワクチンの第III相臨床試験において、ワクチン接種を受けたボランティアの数が5,000人に達した。
この臨床試験は、世界第6位のワクチンメーカーである中国のシノファームCNBGが開発した不活ワクチンが、臨床試験の第I相と第II相を無事に完了した事を受け、先月アブダビで開始された。
中国で行われた第I相および第II相臨床試験は、28日間で2回投与した後に、ボランティアの100%でCOVID-19の原因となるウィルスSARS-CoV-2に対する抗体が生成される結果となった。
WAMによれば、UAEで80以上の国籍の人々が臨床試験に参加したという。
「この節目は現在も続いている臨床試験の重要な成果であり、UAEを故郷と呼ぶ全ての人々の人間性に対する世界的な献身の証である」と、国立COVID-19臨床管理委員会の会長ナワル・アーメド・アルカビは述べた。
「我々は予測よりも早く5,000回のワクチン接種を達成した。この不活ワクチンの臨床試験が、世界中あらゆる場所の同等の臨床試験プロセスよりも速いスピードで進むと信じている」と、彼は付け加えた。
アルカビは、UAEは15,000人のボランティアへワクチン接種することを目指していると述べた。
ワクチン接種を受けた数千人のボランティアはさまざまな経歴を持ち、18歳から60歳まであらゆる年代で構成されている。