
パレスチナ・ガザ市:国境を越えて打ち上げられた風船爆弾に対する報復として、火曜日午前にイスラエル軍の戦闘機がハマス支配下のガザに対し爆撃を行ったとイスラエル軍が発表した。
ハマス情報筋によると、最近の暴力増加を食い止めようと尽力するエジプト治安当局者たちの訪問中に爆撃が行われた。
イスラエル軍の声明は「戦闘機や(その他の)航空機は、ガザ地区にあるハマスのテロ組織が所有する地下インフラを攻撃した」と述べた。
その声明は今回の空爆を「ガザ地区からイスラエルに打ち上げられた爆発性の放火風船」と関連付けた。
ハマス筋はAFPに対し、イスラエルおよびヨルダン川西岸を拠点とするパレスチナ自治政府との会合のためこの地区を離れる前、月曜日にガザでエジプト代表団と会談したと語った。
それらの会談を終えた後、ガザに戻る予定だったとその情報筋は付け加えた。 2008年以来、イスラエルとハマスは3度の戦争を引き起こした。
エジプト、国連、カタールが仲介した昨年の停戦合意にもかかわらず、パレスチナ側の焼夷風船、ロケット、迫撃砲による攻撃とそれが招くイスラエルの報復および民事制裁により、ハマスとイスラエルの間には散発的な衝突が起きている。
イスラエルはガザ沖での漁業を禁止し、ケレム・シャロームで物資の通過点を封鎖し、地区唯一の発電所への燃料供給を遮断した。
発電所の広報担当者モハメッド・ターベット氏は、燃料が尽きたため火曜日に「完全停止」したと発表した。
停止前でさえ電力は不足しており、消費者が電源を使用できるのは1日約8時間のみだった。
それが今は、イスラエルの送電網から供給される電力を使い1日4時間に短縮される。
それ以外の時間は、経済的に裕福なガザ住民はソーラーパネルや、燃料を必要とする発電機に依存する。
ハマスの情報筋は、最新のイスラエル空襲による死傷者は出なかったと述べた。
「占領状態による攻撃は継続しており、真夜中過ぎにガザへの空爆が実施された」と語り、この攻撃は停戦仲介者たちへの「否定的な返事」として受け止められた、と付け加えた。
ガザの治安当局筋や目撃者は、地区南部のラファと北部のベイトゥ・ラヒアにあるハマスの監視所が爆撃された、と述べた。 ハマスが国境を越えてロケットを発射し、発火装置や爆発物を結び付けた風船の束を打ち上げるなど、1週間以上にわたり緊張が高まっている。
イスラエルの警察は、ガザとの国境から徒歩圏内にありしばしば攻撃の標的となるスデロットの町で火曜日、一軒の家の庭に風船が落ちたと発表した。
警察によると、被害が発生したとはいえ死傷者はいなかった。
AFP