
国連は金曜日にレバノンでの平和維持活動を1年間更新したが、平和維持軍の陣容を縮小すると共に、レバノンに対し、イスラエルとの国境にあるトンネルへのアクセスを許可するよう求めた。
外交筋によると、UNIFIL平和維持軍の展開を更新するためのフランス起草の決議は、安全保障理事会の15人のメンバーによって満場一致で採択された。
安保理は、平和維持活動が「2006年以来その任務を成功裏に遂行し、平和と安全の維持を可能にした」ことを認めると共に、決議では、平和維持軍の人員上限を15,000人から13,000人に引き下げることが見込まれている。
外交筋が匿名でAFPに語ったところでは、国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の現在の陣容はおよそ10,500人に過ぎないので、安保理決議による実際の影響はあまり無い。交渉中、米国は平和維持軍の要員の制限を実際の陣容に近い11,000人にすることを求めた。
安保理決議ではまた、レバノンに対し、国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の調査官が、イスラエルへの武力侵攻を可能にするトンネルが2019年に発見されたブルーライン(国連が定めるイスラエルとレバノンの国境)の北部へのアクセスを許可するよう要請している。
国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の偏りと非効率性を非難するイスラエルを支持している米国は、この夏の始め以来、暫定軍部隊の削減とレバノン南部で非常に影響力のあるイラン系シーア派活動勢力ヒズボラが掘ったとされるトンネルへのアクセスを求めていた。
米国の最近の指摘によると、国連もレバノン側からはまだトンネルへアクセスをしたことが無いとされている。
経済的および政治的危機の真っ只中、レバノン当局は、ヒズボラの立場を斟酌し、国連の果たすべき役割を変更せずに延長することを求めている。
決議はまた、国連事務総長のアントニオ・グテレスがレバノンと軍の展開に貢献している国々と協力して、国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の貢献度を改善するために事務総長が行った勧告の実施計画について60日以内に調整することを求めている。
6月、グテレスは平和維持軍は「より俊敏で機動的」である必要があると述べ、熱画像カメラ、ハイテク双眼鏡、無人偵察機など、軍の査察能力の向上を求めた。
1978年に設立された国連レバノン暫定軍(UNIFIL)は、2006年の戦争後に陣容が強化されている。
国連レバノン暫定軍(UNIFIL)はレバノン軍と連携して、停戦とイスラエルが国境の非武装地帯からの撤退を保証する役割を担っている。
イスラエルは水曜日、国境を越えて前夜に部隊に向けて発砲が行われたことを受けて、レバノンのヒズボラ監視所に対して空爆を行ったことを公表している。
AFP