
ダマスカス:イスラエル軍戦闘機が9月10日早朝、北部アレッポ市の郊外にてミサイルを発射した、とシリア国営メディアが報じた。ここ数週間シリアに対する空爆は激しさを増している。速報では犠牲者に関する情報がなかった。
8月31日、首都ダマスカスの郊外南部を標的とした空爆により、兵士2名が死亡し7名が負傷した。
イスラエルが自国軍の空爆についてコメントすることは滅多にないが、シリア領内のイラン軍事施設を狙った攻撃を幾度となく繰り返しているという見方が有力だ。シリア政府は、直近3か月間に限ってもイスラエル軍がシリア領内で少なくとも9回の空爆を実施したと非難している。
シリア国営通信社SANAは10日の空襲に関する詳細を明かしていないが、シリア軍防空部隊がミサイルの大半を標的到達前に撃墜したと報じた。
イランは約10年間にわたる内戦でシリア政府を積極的に支持しており、数千名の戦闘員を派遣してバッシャール・アサド大統領陣営を支援している。
イスラエルはイランを中東地域における脅威と見なしており、シリア領内、とりわけ自国との国境付近でイラン軍の軍事施設が増強されるのを一切許容しない姿勢を貫いている。
さらにここ数カ月、ヒズボラ(イランが支援するレバノンの武装勢力、シリア領内で活動)が精密誘導ミサイルの製造施設を設置しようとしているとの懸念を、複数のイスラエル政府高官が表明している。イスラエル・レバノン国境でも緊張が高まっている。
AP通信