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アラブ人は地域アイデンティティを脅かす脅威の高まりに「目覚めなければならない」:アラブ連盟の長

アラブ連盟のアフマド・アブルゲイト事務局長は昨年、ヨルダン川西岸の都市ラマッラで、パレスチナのマフムード・アッバース大統領と会談した。 (ファイル / AFP)
アラブ連盟のアフマド・アブルゲイト事務局長は昨年、ヨルダン川西岸の都市ラマッラで、パレスチナのマフムード・アッバース大統領と会談した。 (ファイル / AFP)
2018年4月15日にサウジアラビアのダーランで開催された第29回アラブ首脳会議後の記者会見で、アラブ連盟のアフマド・アブルゲイト事務局長が話をしている様子。 (ロイター通信)
2018年4月15日にサウジアラビアのダーランで開催された第29回アラブ首脳会議後の記者会見で、アラブ連盟のアフマド・アブルゲイト事務局長が話をしている様子。 (ロイター通信)
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29 Sep 2020 06:09:54 GMT9
29 Sep 2020 06:09:54 GMT9
  • イスラエル、バーレーン、アラブ首長国連邦(UAE)間のいわゆる「アブラハム合意」は、9月15日にトランプ大統領の仲介によりホワイトハウスで署名された

Mohammed Abu Zeid

カイロ:アラブ連盟の事務局長は、イラン、トルコ、イスラエルがもたらす地域アイデンティティを脅かす脅威の高まりに「目覚める」よう、アラブ人に呼びかけた。

アフマド・アブルゲイト氏は、加盟国間のより緊密な政治的、経済的、文化的、社会的関係を促進するという同連盟の役割が損なわれれば、この地域の支配権を他国に「引き渡す」ことにつながる可能性があると警告した。

同氏は、イランとトルコが多くのアラブ諸国の情勢に干渉していること、エチオピアがナイル川をめぐって権力を行使していること、パレスチナ問題がより複雑になりつつあること、これらすべてがアラブ連盟と地域全体に圧力をかけていると指摘した。そして、同氏はアラブ連盟の活動を終わらせるべきだという最近の要求を非難した。

「アラブ連盟を終わらせ、中東地域で確固たる地位を築くトルコとイランにこの地域を引き渡せば、イスラエルがこの地域に侵入し、全体を支配するのを許すことになります」

「私たちアラブ人は目を覚まさなければなりません。なぜなら、この地域におけるアラブ人としてのアイデンティティを脅かす圧力がかかっているからです」と同氏は付け加た。このアブルゲイト氏の発言は、イスラエルとUAEが正常な政治・経済関係を結ぶことに合意したことを受け、パレスチナ人の「行動」への希望についてメディアに語ったときに出たものだ。

同氏は、この歴史的な和平合意は、米国が仲介したイスラエルとバーレーン間の同様の国交正常化合意とともに、ヨルダン川西岸の一部を併合するというイスラエルの計画を不可逆的に停止することに成功したと述べた。

同氏は、合意に関するパレスチナ人の懸念を認め、ドナルド・トランプ米大統領の政権がパレスチナ人に不公平であることを非難すると付け加えた。オスロ合意(イスラエルとパレスチナ解放機構の間)の結果、アラブ諸国はイスラエルに事務所を開設し始めたが、暴動を受けてアラブ諸国は代表者を撤退させたとアブルゲイト氏は指摘した。

「アラブの春」以降、他の地域の関係当事者によるいじめの影響で、多くのアラブ諸国が崩壊または弱体化したと同氏は述べた。そして、この内部状態が前例のない規模でのイスラム政治勢力の出現をもたらし、その結果同氏が壊滅的と表現する現在の状況を残したという。

イスラエル、バーレーン、アラブ首長国連邦の間のいわゆるアブラハム合意は、9月15日にトランプ大統領の仲介によりホワイトハウスで署名された。

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