
ヘブシ・アル-シャマリ
9月29日(火)、アラビア湾岸諸国及び中東一帯がクウェートの首長サバハ・アハマド・サバハ氏の死を悼んだ。
サバハ氏(享年91歳)は2006年以降クウェートを統治し、50年以上の間同国の外交政策の舵取りをしてきた。彼はクウェートで手術を受けた後、今年7月から米国で入院していたが、そこで息を引き取った。
クウェートでは半旗を掲げられ、これから40日間喪に服する。「さようなら、人類の首長」クウェートの証券取引所近くの街頭に掲げられた大垂れ幕にはそう書かれている。サウジアラビアのサルマン国王とムハンマド・ビン・サルマン皇太子はクウェート国民並びにサバハ家に対し、弔辞を送った。
「サバハ首長の逝去により、祖国とイスラムおよびアラブ諸国へ奉仕するためにその生涯を捧げた賢明なる指導者を失う」とサウジアラビア外務大臣ファイサル・ビン・ファルハン皇太子が述べた。 「この大いなる損失にあたり、我々及び我々の兄弟たちには慰めが必要だ」
湾岸協力理事会事務局長のナーイフ・ファラー・アル-ハジュラフ博士は、次のように述べた。:世界は「発展のパイオニアを失った。彼は常に徳・愛・平和を追求し、世界の人々の間の調和・協力・団結を目標とし、全人類のためになることには一切の努力を惜しまない人であった」
イスラム協力機構事務局長のユーセフ・ビン・アーメド・アル-オタイミン博士は、サバハ首長は知恵と 穏健の代弁者であったと述べた。
そして、「サバハ氏はクウェートの繁栄のために尽くし、その安定を支えた指導者の一人だった」と彼は語った。
サバハ氏の首長後継は弟のナワフ・アル-アーメド・アル-サバハ皇太子(83)で、9月30日(水)に正式に就任する。
クウェートの政治専門家ダイム・アルカータニ氏によると、クウェートの政策が新首長のもとで変わることはないだろうという。「クウェートは、均衡に基づき違いを超えて団結するというサバハ氏の政策を踏襲すると確信する」と彼はアラブニュースへ伝えた。