• ドーハ空港で遺棄された新生児の母親を当局が特定しようと女性は説明なく下着を脱ぐよう命じられた。
• 事件は「忌々しく、 非常に動揺させ、不快で、懸念のある出来事だ」とオーストラリアのマリズ・ペイン外務大臣は語った。

Arab News

ロンドン：女性乗客がドーハでカタール航空（Qatar Airways）の便から降ろされ、許可なく空港駐車場で脱衣検査された瞬間を詳細に語った。

キム・ミルズ（Kim Mills）さんは、10月2日、当局がハマド国際空港トイレに遺棄が発見された新生児の母親を特定しようと、彼女と他の女性8人が説明なくシドニー行き便を離れるよう命じられた後、恐怖を感じたと語った。

オーストラリアのマリズ・ペイン（Marise Payne）外務大臣は、事件は「忌々しく、非常に動揺させ、不快で、懸念のある出来事だ」と語った。

同便に搭乗後、睡眠を取るため快適な衣服に着替えた後、乗務員は乗客34名に理由の詳細を一切与えられないまま同便は遅れると、ミルズさんは語った。

「一時間ごとに、機長と副機長が（機内放送に）現れ、タキシング許可を待機していると言い遅延を謝罪しました」とガーディアン・オーストラリア紙に語った。

「そしてとにかく眠りました。3時間後だったと思いますがとうとう起こされました。実際、ヘッドスチュワードに揺すられて起こされました。パスポートを持って機を降りるように言われました」と彼女は付け加えた。

「『何のこと？何が起きてるの？』と考えました。彼は『警察が話したいことがあるので、パスポートを持ってついてすぐに来てください』と言いました。」

彼女は他の女性乗客と一緒に機外に連れて行かれ、何が起きているのか女性守衛に尋ねたところ「下に降りればわかります」と言われたと、彼女は語った。

ミルズさんは続けた。「空港の底に降りて行くように感じる昇降機で下に降ろされました。昇降機から出ると担当者が二人いました。…『何をするの？どこに連れて行くの？』と考えました。こんなこと全てが頭をよぎりました。まだ理由はわかりませんでした。…救急車が少なくとも2台並んでいることに気が付きました。…『コロナウイルス検査をするんだ。女性全員を先に行うんだ』と考えました。」

彼女は付け加えた。「前に出るように言われ、救急車の中に入り、別の担当者の前に進み出た時、…私の前に立って『いや、いや、行って、行って』と言われました。行くように告げた担当者とそこに立っている間、若いお嬢さんが救急車から出てきましたが、泣いて取り乱していました。

「振り向いて彼女に付き添って歩き始め、なだめようとしました。『どうしたの、何があったの？』と言うと、空港のトイレで赤ん坊が発見され、女性全員を検査していると言いました。」

「私は白髪で60歳代なのでフライト全体で最も幸運でした。おそらく私を見て『これはありえない、彼女のはずがない』と考えたのでしょう。」

その後、シドニー行きの便に戻される前、フライト詳細情報を与えるため上の面接室に連れ戻されたと彼女は語った。

同航空スタッフは何が起こったかを知った時「ものすごく怖がっていた」と彼女は付け加えた。

「私の足はただふらつくだけでした。どこかに連れて行かれれると恐怖を感じたので、機に戻った時にはただ嬉しく感じました。 … 何が起きていたのかどうして説明してくれなかったのでしょうか。わからないことが私にとっては恐怖で最悪なことの一因でした。」

同機がシドニー到着時に乗務員が機内放送で謝罪したとミルズさんは語った。飛行機から空港ターミナルまでバス移動のため90分間待つ間、巻き込まれた女性たちは何があったかを話し合ったと付け加えた。

検査のため下着を脱ぐよう命じられたと明かした人もいた。

女性の一人は、オーストラリア警察に引き渡たすため、連れの乗客の連絡先の詳細情報を集めていた。

「全くひどいことです」とミルズさんはつらい体験を語った。「可哀そうな若い女性にとってどんなことだったか想像もつきません。恐ろしいことに間違いありません。 …なぜ（他の女性に）あんなことを経験させなければならないかわかりません。本当に。」

「この件についてはカタール当局に当方の見解を明確に示した。これは異常な事件で、私の人生でこんなことが起こったことは聞いたことがない」とペイン大臣は語った。

オーストラリア政府はカタール大使に調査開始の要求とともに同問題を公式に取り上げたと同大臣は述べた。