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活動家ら、レバノンの完全閉鎖に抗議

レバノンがロックダウンに入った翌日、首都ベイルートのSanayeh地区にある検問所で車をチェックするレバノンの警官。(AFP)
レバノンがロックダウンに入った翌日、首都ベイルートのSanayeh地区にある検問所で車をチェックするレバノンの警官。(AFP)
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19 Nov 2020 08:11:20 GMT9
19 Nov 2020 08:11:20 GMT9
  • 活動家らは、コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックを理由に営業を停止する決定には反対していないと述べた

Najia Houssari

ベイルート:市民運動グループの活動家らは18日午後、ベイルートにある内務省の外で座り込みを行い、ロックダウンが11月末まで課されることを考え、悪化する経済状況に抗議した。

活動家らはレバノン国旗を掲げ、「革命は続く」などのスローガンを唱えた。活動家が同省の敷地内に入るのを防ぐため、同省の周辺に国内治安部隊(ISF)の隊員が多数配置された。

活動家らは、新型コロナウイルス病(COVID-19)のパンデミックを理由に営業を停止する決定に反対しているのではなく、生活状況が悪化していることを考慮し、最も貧しい人々を援助するよう国と当局に求めていると述べた。

国連の西アジア経済社会委員会(ESCWA)で経済発展と貧困対策の責任者を務めるKhalid Abu-Ismail氏は数日前、レバノンの順位は下がり、貧困率は2倍になり、全人口の55%に達したと述べた。

Abu-Ismail氏は、レバノン北部と南部の最貧地区、特に日雇い労働者の間で最も顕著に食料安全保障が損なわれていると述べた。

今回の抗議行動が起きたまさにその時、ベイルート貿易協会のNicolas Chammas会長は、貿易業者が、営業を完全に停止するという決定、地域によってこの決定の実行に違いがあること、そして経済状況が悪化している中での閉鎖が貿易業者に与える影響に怒っていることを暫定内務大臣Mohammed Fahmy准将に伝えた。Chammas氏はその決定を再考するよう大臣に要請した。

Chammas氏はアラブニュースに対し、次のように語った。「飢餓は、危険な結果をもたらす暴動に拍車を掛ける可能性がある。我々は、国民の健康を守るためになされた決定であることを十分認識しているが、(考慮に入れるべき)飢餓も存在する。(閉鎖によって)影響を受ける人たちの中には、市民として反抗することや閉鎖の決定に違反することを呼び掛けている人たちもいる」

アーシュラフィーフ商業組合のTony Eid会長はアラブニュースに対し、次のように語った。「貿易業者は、完全閉鎖の期間中により厳しい規律を求めており、我々はコロナウイルスの感染拡大を封じ込めるための措置を実行することを切望している」

「来月多く休むことで事態が良くなることを期待しているし、この完全封鎖が損失を埋め合わせることを期待している」と同氏は付け加えた。

18日、市民運動グループは、政治活動家でベイルート・アメリカン大学講師のMakram Rabah氏が、ベイルートのラフィク・ハリリ国際空港で16日、ドバイに向けて出発しようとしているときに逮捕されたことを非難した。

同グループは、Liqaa Teshrin(10月の会議)と関連があり、「安全保障慣行や自由に対する抑圧、国を救うために望まれた改革を実行する可能性を妨げるために、腐敗したシステムによって取られた消極的な態度」を非難した。

18日、Rabah氏は自身に対する「専制的な慣行と資料の偽造」に関して懸念を表明した。

同氏は中央通信社(Al-Markazia)への声明で、令状なしに逮捕され、政治的立場のために安全保障の資料が捏造されたと説明した。

Rabah氏は次のように述べた。「 私は、レバノンの主権を侵害するいかなる人や政党にも反対する。最初に反対するのはイスラエルとヒズボラだ。私の考えでは、レバノンの主権の侵害という点において、それらは同じだからだ」

「私の政治的立場は非常に明確であり、たとえ私が疑惑を抱かせたとしても、実行すべき標準的な手順がある」と同氏は述べた。「しかし、私の場合、ベイルート・アメリカン大学の講師とコンサルタントをしており、父は最高司法評議会の元メンバーで、私の立場は全て知られている。したがって、私の携帯電話の中身を入手したい人は誰でも、私のソーシャルメディアのページにアクセスし、私のメディア出演をフォローすることができるが、パスポートの没収を要求することは受け入れられない」

「私を逮捕したことに理由があるなら、その決断を下すのはセキュリティーサービスの職員ではなく、破棄院の検察官でなければならない」と同氏は付け加えた。

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