
バグダッド:イラクの治安当局および民兵組織が月曜日に行った発表によると、イランの革命防衛隊司令官が土曜から日曜にかけてイラク・シリア国境において空爆により殺害された。
当局は司令官の身元は確認できておらず、その人物は移動中の車両に同乗した3名と共に殺害された。
その車両はイラク国境を横切り兵器を運搬しており、シリア領内に入った後に攻撃を受けた、と2名のイラク治安当局者がそれぞれ語った。
その2名の当局者によれば、イランの支援を受けたイラクの民兵組織が、事件についての詳述や正確な発生時刻を報告することなく遺体の回収を助けたという。
ロイター通信はイラン人司令官が殺害されたことについて独自に検証はできていないが、地元軍および民兵組織筋はその報告について確認している。
事件は、テヘランでイランの核科学者モフセン・ファクリザデ氏が暗殺され、その殺害についてイランがイスラエルを非難したわずか数日後に発生した。
イスラエルは、シリアにおいて先週、シリアとイランの広範囲を標的としているといわれる空爆を開始しており、米国のドナルド・トランプ大統領の退陣準備に伴い、同地域でのイランの標的を攻撃する方針を追求する可能性を示している。
イラク当局は、次期大統領ジョー・バイデン氏就任前の戦闘を恐れている。なぜなら、バイデン氏はイランに対し、トランプ政権ほど対立的ではないと見なされているためだ。
イランの支援を受けたイラク民兵組織は依然として、米国による1月のイラン軍司令官ガーセム・ソレイマーニー氏およびイラク人指導者アブー・マフディー・アル=ムハンディス氏暗殺に動揺しており、米国への報復を誓っている。
ロイター通信